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ロコモ予防、タニタと中外製薬の特別プログラムで下肢筋力向上

女性専用フィットネススタジオ「フィッツミー」での取り組みを全国に拡大へ
 タニタ(東京都板橋区)と中外製薬は、運動器症候群(ロコモティブシンドローム)の予防・啓発でタッグを組んだ。第1弾として女性専用フィットネススタジオ「フィッツミーときわ台店」(東京都板橋区)でロコモトライキャンペーンを実施し、利用者の7割にロコモ予防に効果的な下肢筋力向上の改善効果が確認できた。

 同店で3カ月間、利用者20人に対し、筋力トレーニングと有酸素運動を交互に繰り返すサーキットトレーニングとタニタのプロ仕様の体組成計「MC―980A」での測定をセットにした通常プログラムを実施。併せて中外製薬のロコモ予防セミナーや、タニタが開発中の下肢筋力バランス計を使った測定会など特別プログラムを行った。

 利用者は座位から立位移動時のパワーとスピードの数値が向上し、特にスピードは開始時に比べ1割増えたという。タニタは8月下旬に第2弾キャンペーンを予定しており、全国のフィッツミーで同様の取り組みを拡大する。

 運動器症候群(ロコモティブシンドローム)は運動器の障害によって要介護や介護が必要になるリスクが高い状態のことで、健康寿命を阻害する要因になっている。
日刊工業新聞2015年06月11日 ヘルスケア面に加筆
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
患者予備群は日本に4700万人いると推計され、ロコモは超高齢社会に突入する日本にとって大きな課題の一つ。最近も予防製品やサービスが相次ぎ登場しており、海外での展開も期待。

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