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江戸川区といえばカヌー!

東京五輪に向け機運盛り上げ。区内小学校のプールで体験教室も実施
江戸川区といえばカヌー!

カヌー競技場の工事が始まった葛西臨海公園周辺

 東京都江戸川区は江戸川を挟んで千葉県に隣接する。2020年東京五輪・パラリンピック大会では、葛西臨海公園の隣接地でカヌー・スラローム競技を開く。区民がカヌーに親しみを持つことを目的に、16年から新左近川親水公園の区営カヌー場を拡張整備。同区は大会を通じ、外国人と交流することで国際感覚豊かな人材育成を目指す。

 17年度は約8090万円の予算を投じ、カヌー・スラロームなどが行える練習・競技場整備の設計などに取り組む。同親水公園はカヌー競技会場と異なり、静水のため初心者でも利用しやすい。同区経営企画部の吉澤太良オリンピック・パラリンピック推進担当課長は「カヌーを知らない人はこちらで体験してもらい、区内開催競技について知ってほしい」と狙いを話す。

 区内小学校を対象に「学校カヌー教室」も実施する。プールにカヌー道具を設置。体育の授業でカヌーを教え、認知を促す。16年から毎年20校で開き、20年までに全小学校での実施を目指す。

 また、カヌー愛好団体やボランティア団体などで「江戸川区カヌー協会」を16年度に創設。区が事務局、協会会員が講師で、カヌー塾を開く。吉澤課長は「地域の人と一緒に五輪を盛り上げ、江戸川区といえばカヌーというイメージ付けにつなげたい」と意気込む。

【記者の目】
 「カヌー経験の有無で、大会当日の熱気も変わってくる」と吉澤課長。協会は区が主催するカヌー講義を開催し、興味を持てば協会が運営する塾「ダックカヌースクール」で、さらなるレベルアップが図れる。カヌー場整備に始まり、学校や区のカヌー塾を通し、同区から未来のカヌー選手が誕生することを期待したい。
(文=高橋沙世子)
日刊工業新聞 2017年7月20日
斉藤陽一
斉藤陽一 Saito Yoichi 編集局第一産業部 デスク
 小学校のプールでカヌーというのは面白いアイデアですね。全身の体力強化やバランス感覚の養成という意味でも、体育の授業にぴったりのような気がします。

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