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北の大地ならではの壮大さ!全長3キロ一直線の風車

<連載>次に行くなら 北海道 幌延町・大迫力 海沿いの風車群
 北海道の道北地域に位置する北海道幌延町。海沿いの道「オロロンライン」を走ると、風車群が目の前に現れる。この地域は風が強く、風車がよく見られるが、「オトンルイ風力発電所」は、ひときわ存在感が大きい。

 幌延町産業振興課の久保田明祥主事は、「見ると壮大で、あっと驚く」と魅力を語る。全高99メートルの風車が28基置かれ、南北約3キロメートルにかけて一直線に並ぶ。2003年から本格稼働している。

 実際、風車群に近づけば近づくほど迫力は増していく。自然の景色とともに包みこまれる感覚さえある。この中をドライブやサイクリングをすれば、また違った爽快感も味わえる。

 「天気が良い日は、風車が並ぶ背景に利尻富士も見える」と、幌延町地域おこし協力隊の若月秀晃さんが教えてくれた。「サロベツ原野駐車公園」からの景観など、撮影スポットも多い。

 風車群の付近では、ドライブやサイクリングで通りかかった人たちの多くが足を止め、写真に収めていく。サイクリングで、サロベツの花を見に行っていたという男性に声をかけた。「存在を初めて知った。風車がたくさん並んでいて珍しい」と、熱心に風車群を撮っていた。

 サロベツ原野など地域が誇る雄大な自然の景色が彩る中で、魅力を後押しし、観光客を手招くように大きな風車が回っている。
(文=札幌・山岸渉)

【アクセス】▽北海道幌延町字浜里32の4▽道道106号稚内天塩線沿いで、サロベツ原野の南部に位置する。札幌から幌延まではマイカーや都市間長距離バスで約5時間。JR札幌駅から特急サロベツなどで、JR幌延駅まで約4時間。幌延駅からオトンルイ風力発電所までは車で約20分。
日刊工業新聞2017年7月14日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
この写真の撮影日はあいにくの雨だったそうで…実物は本当に大きく圧巻とのこと。

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