カンタス航空CEO、スカイマークのA380を購入する意思なし
ジョイスCEO「シンプルにノーだ!」 元SKY向けの2機が宙に浮いたまま
民事再生手続き中のスカイマーク(SKY)が発注していたエアバスの超大型機A380について、同型機を現在運航する航空会社の1社であるカンタス航空(QFA)のアラン・ジョイスCEO(最高経営責任者)は、購入する意思はないと語った。米国マイアミで、Aviation Wireの取材に応じた。
SKYは2011年にA380を6機発注。同社の業績悪化を受け、エアバスが2014年7月に全機の契約解除を通告した。エアバスがSKYに求めている違約金は、7億ドル(約875億円)にのぼる。
SKYが経営破綻した1月末の時点で、6機のうち初号機の飛行試験が数回行われており、2号機も途中まで製造が進んでいた。このため、元SKY向けの2機が宙に浮いた形となっている。
エアバスのファブリス・ブレジエCEOは、5月にAviation Wireに対して「これらの機体の顧客を見つけることになるだろう」と話し、現時点で新たな買い手が見つかっていないことを明らかにしている。
一方、QFAのA380は、発注した20機のうち12機を受領済み。残り8機は業績改善のため、受領を先送りしている。合理化が奏功し、2015年6月期通期決算は黒字転換する見通しで、こうした背景から機材調達コストを抑えて早期に受領できるとして、引き取り手のない2機の購入を検討しているとみられていた。
ジョイスCEOは、「シンプルにノーだ」と述べ、SKYのA380を購入する意思がないことを明確に示した。
QFAは、8月から現在の成田-シドニー線を羽田発着に切り替え、成田-ブリスベン線を新設する。機材は羽田-シドニー線がボーイング747-400型機、成田-ブリスベン線がエアバスA330-300型機で、シドニー線は1日1往復、ブリスベン線は週4往復で運航する。
また現地時間6月9日(日本時間10日)、12月からアメリカン航空との共同事業として、ロサンゼルス-シドニー線とシドニー-サンフランシスコ線を開設すると発表した。
SKYは2011年にA380を6機発注。同社の業績悪化を受け、エアバスが2014年7月に全機の契約解除を通告した。エアバスがSKYに求めている違約金は、7億ドル(約875億円)にのぼる。
SKYが経営破綻した1月末の時点で、6機のうち初号機の飛行試験が数回行われており、2号機も途中まで製造が進んでいた。このため、元SKY向けの2機が宙に浮いた形となっている。
エアバスのファブリス・ブレジエCEOは、5月にAviation Wireに対して「これらの機体の顧客を見つけることになるだろう」と話し、現時点で新たな買い手が見つかっていないことを明らかにしている。
一方、QFAのA380は、発注した20機のうち12機を受領済み。残り8機は業績改善のため、受領を先送りしている。合理化が奏功し、2015年6月期通期決算は黒字転換する見通しで、こうした背景から機材調達コストを抑えて早期に受領できるとして、引き取り手のない2機の購入を検討しているとみられていた。
ジョイスCEOは、「シンプルにノーだ」と述べ、SKYのA380を購入する意思がないことを明確に示した。
QFAは、8月から現在の成田-シドニー線を羽田発着に切り替え、成田-ブリスベン線を新設する。機材は羽田-シドニー線がボーイング747-400型機、成田-ブリスベン線がエアバスA330-300型機で、シドニー線は1日1往復、ブリスベン線は週4往復で運航する。
また現地時間6月9日(日本時間10日)、12月からアメリカン航空との共同事業として、ロサンゼルス-シドニー線とシドニー-サンフランシスコ線を開設すると発表した。