MRJ、初の地上走行試験を実施
エンジンの力で自走
【名古屋】三菱航空機(愛知県豊山町)は8日午前、国産小型旅客機「MRJ」の地上走行(タキシング)試験を開始した。エンジンの動力によって自走する試験で、愛知県営名古屋空港(同)の「誘導路」を使い、ブレーキの効き具合や操縦性などを確認した。9―10月に予定する初飛行に向け、地上での最終調整が本格化する。
この日は、空港北側の滑走路に面した誘導路で初の地上走行試験を行った。8時30分ごろに格納庫から出たMRJは特殊車両に押され、誘導路を北端まで後進。9時前からエンジンを回し、9時08分ごろ、ゆっくりと自走を開始した。走行試験は時速約5キロ―9キロメートルの低速で500メートルほどの距離を進んだり、止まったりして、性能を確認していた。
今後は最大200キロメートル程度での高速走行試験も計画。航空業界は15日にフランスで開幕する世界最大の見本市「パリ航空ショー」に向け、各社の動向に注目が集まっている。MRJはショー前に試験をすることで、新規受注への弾みにもなりそうだ。
空港北側の公園には、約50人ほどの航空ファンや報道関係者らが詰めかけた。大阪市内から来たという40代男性は「MRJをひと目見たいと思って来た。飛行試験に移ったら混雑するので、撮影できてよかった」と興奮気味に話していた。
この日は、空港北側の滑走路に面した誘導路で初の地上走行試験を行った。8時30分ごろに格納庫から出たMRJは特殊車両に押され、誘導路を北端まで後進。9時前からエンジンを回し、9時08分ごろ、ゆっくりと自走を開始した。走行試験は時速約5キロ―9キロメートルの低速で500メートルほどの距離を進んだり、止まったりして、性能を確認していた。
今後は最大200キロメートル程度での高速走行試験も計画。航空業界は15日にフランスで開幕する世界最大の見本市「パリ航空ショー」に向け、各社の動向に注目が集まっている。MRJはショー前に試験をすることで、新規受注への弾みにもなりそうだ。
空港北側の公園には、約50人ほどの航空ファンや報道関係者らが詰めかけた。大阪市内から来たという40代男性は「MRJをひと目見たいと思って来た。飛行試験に移ったら混雑するので、撮影できてよかった」と興奮気味に話していた。
日刊工業新聞2015年06月09日 1面に加筆