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【DRC Finals 現地レポート】韓国チームが優勝!日本勢は健闘及ばず

韓国科学技術院「ロボット先進国と肩を並べられて嬉しい」(JunHo Oh教授)
【DRC Finals 現地レポート】韓国チームが優勝!日本勢は健闘及ばず

優勝したのは韓国チームのロボット

 米国防総省高等研究計画局(DARPA)の原発・災害対応ロボット競技会「DARPAロボティクスチャレンジ ファイナル2015」が終了した。

 優勝したのは韓国科学技術院の「KAIST」チーム。ロボット「HUBO(ヒューボ)」は、8タスク全てを44分28秒という速さでクリアし、満点の8点を獲得した。「KAIST」は競技内容を細かく研究し、DRC仕様のロボットを作り込んできた。タスクによって体勢を柔軟に変形させ、素早く競技を進めた。膝を折り曲げた状態で車輪を使って走行し、膝を伸ばせば2足直立になる。冷却システムを改良するなど、膝の構造を強力なものにし、変形を可能にしたことが奏功した。JunHo Oh教授は「汎用性では日本や米国のロボットの方が技術的に優れている。ロボット先進国と肩を並べられて嬉しい」と喜んだ。200万ドル(約2億5千万円)が贈られる。

 2位は米国フロリダ州の研究機関「IHMC Robotics」、3位は米国カーネギーメロン大学の「Tartan Rescue」と続いた。4チームが競技に参加した日本勢は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と産業技術総合研究所の連名チーム「AIST-NEDO」の10位が最上位。初日にソフトウエアのバグにより転倒。しかし2日目には快進撃をみせ、各チームが手こずっていたサプライズタスク、ケーブルを繋ぎかえる作業をスムーズに成功させた。タスク7の不整地の歩行では順調に進んだものの、最後の一歩でバランスを崩し転倒したが、5点を獲得した。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
現地取材中の昆編集長。詳細は改めて公開します。

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