町工場の街、東京・大田区で始まった「試作市場」って何?
中小企業が手がける“今どきのモノづくり”が感じられる
中小企業の精密加工技術を一堂に集めた展示会「試作市場」「微細・精密加工技術展」が27日、東京・南蒲田の大田区産業プラザPiOで開幕した。モノづくりにおいて重要な試作品や、マイクロ(マイクロは100万分の1)レベルの精度を誇る微細・精密加工、3Dプリンターを使ったモノづくりのブースが並んだ。会場は中小企業が手がける“今どきのモノづくり”を楽しむ熱気であふれている。
試作市場ゾーンにあるシナノ産業(東京都大田区)のブースでは、柳沢久仁夫社長と女性社員が笑顔で対応。プラスチックの切削部品を展示しており、5軸加工した切削部品や、各種材料を各種加工方法で加工したモノを手に取って楽しめる。柳沢社長は「当社自慢の人材と仕事の正確さを実際に感じてほしい」と話している。
このほか、同ゾーンではカブク(東京都新宿区)が製造商社として受託製造や3Dプリントをワンストップで請け負う自社のサービス「カブクコネクト」を紹介している。昔ながらの町工場によるモノづくりと次世代のモノづくり、両方を感じられる。
微細・精密加工技術展ゾーンで異彩を放つのは信栄テクノ(東京都大田区)だ。同社のブースでは、直径0・2ミリメートルで40ミリメートルの深さの穴をあけたガラス製地球儀を展示している。
通常、切削であけられる穴の深さは直径の5―10倍。200倍の深さにすることで自社の技術をアピールする。高橋健太社長は「切削技術を限界までつきつめた。実際に見てもらうことで設計の幅を広げてもらえれば」と期待を込める。
3Dプリンターゾーンでは非鉄金属専門商社の白銅が金属3Dプリンターで作った“アンコールワット”を展示する。Z軸は0・1ミリメートル以下の精度が出ているといい、小さな窓などは必見だ。樹脂以外にも活用がすすむ3Dプリンター技術を目の当たりにできる。
去年に引き続いて出展する共同受注体GLITは10社それぞれの技術を集約した“やきとり”を展示。代表を務めるエムテック(茨城県ひたちなか市)の松木徹社長は「1年分の仕事をここで取るぐらいの勢いで集客する。技術を世界中にアピールする1歩にしたい」と意気込む。このほか、各社それぞれの手法で集客。各ブースでは製品に触れて楽しむ来場者の姿が見られた。
試作市場ゾーンにあるシナノ産業(東京都大田区)のブースでは、柳沢久仁夫社長と女性社員が笑顔で対応。プラスチックの切削部品を展示しており、5軸加工した切削部品や、各種材料を各種加工方法で加工したモノを手に取って楽しめる。柳沢社長は「当社自慢の人材と仕事の正確さを実際に感じてほしい」と話している。
このほか、同ゾーンではカブク(東京都新宿区)が製造商社として受託製造や3Dプリントをワンストップで請け負う自社のサービス「カブクコネクト」を紹介している。昔ながらの町工場によるモノづくりと次世代のモノづくり、両方を感じられる。
微細・精密加工技術展ゾーンで異彩を放つのは信栄テクノ(東京都大田区)だ。同社のブースでは、直径0・2ミリメートルで40ミリメートルの深さの穴をあけたガラス製地球儀を展示している。
通常、切削であけられる穴の深さは直径の5―10倍。200倍の深さにすることで自社の技術をアピールする。高橋健太社長は「切削技術を限界までつきつめた。実際に見てもらうことで設計の幅を広げてもらえれば」と期待を込める。
3Dプリンターゾーンでは非鉄金属専門商社の白銅が金属3Dプリンターで作った“アンコールワット”を展示する。Z軸は0・1ミリメートル以下の精度が出ているといい、小さな窓などは必見だ。樹脂以外にも活用がすすむ3Dプリンター技術を目の当たりにできる。
去年に引き続いて出展する共同受注体GLITは10社それぞれの技術を集約した“やきとり”を展示。代表を務めるエムテック(茨城県ひたちなか市)の松木徹社長は「1年分の仕事をここで取るぐらいの勢いで集客する。技術を世界中にアピールする1歩にしたい」と意気込む。このほか、各社それぞれの手法で集客。各ブースでは製品に触れて楽しむ来場者の姿が見られた。
日刊工業新聞2017年4月28日