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女性も気軽に楽しめるタッチラグビー、日本代表は知られざる強豪だった!?

豪州、NZ、南アに次ぐ上位に食い込む
 「ラグビーのウォーミングアップでやる“タッチフット”とタッチラグビーは違うものなんです」-。こう解説するのは、社団法人ジャパンタッチ協会(JTA)理事長の口元周策さん。早稲田大学ラグビー部出身の口元理事長によると、「1960年代にオーストラリアで個別のスポーツとして発祥し、日本代表もこの10年くらいでトップ10に入れる実力をつけてきた。今は男女ともオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカに次ぐ4番手につけている」という。
 


 タッチラグビーは1チーム6人でパスを回しながら、相手陣奥のゾーンにボールを付ける(トライ)ことで得点を競うスポーツ。防御側はタックルの代わりに、相手選手の体をタッチすると攻撃が中断。攻撃の再開はタッチされた地点にボールを置き、タップ(足の内側でボールを軽くはじく)により再開する。防御側に6回タッチされると攻守交代となる。

 タッチ・フットボール・オーストラリア(TFA)とJTAが20日に在日オーストラリア大使館(東京都港区)で開いた競技のデモンストレーション。豪ウィメンズオープン代表メンバーのマリッキ・ワテゴ選手と日本体育大学の女子選手らが、パス練習をして交流を深めた。

 練習を見守ったTFA高度業績マネージャーのウェイン・グラント氏は、「日本女子選手は運動能力が高く、非常に希望が持てる。パスをより速く放るなど細かいスキルを向上させればもっとうまくなるだろう」と話した。
ワテゴ選手も参加

 TFAはオーストラリア政府外務貿易省の豪日交流基金の助成を受け、日本女子選手の育成を支援している。デモンストレーション後、第7回日豪外務・防衛閣僚協議のために来日したジュリー・ビショップ外相も大使館に立ち寄り、日本人選手を激励。「日本と豪州はスポーツの分野でも価値観を共有するようになってきている。

 スポーツのマネジメントや教育などで交流が進むことを期待している」と述べ、女子選手の活躍に期待をにじませた。
ニュースイッチオリジナル
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
ラグビー経験者ですが、タッチラグビーのルールには無知でした。ワテゴ選手のスクリューパスはボールの回転軸がブレず、ピシッとしていました。見習いたいです。タッチラグビーは危険が少ないので、公園などでも気軽に楽しめるように環境を整えたら普及するのではないでしょうか。

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