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世界一周の「ソーラー機」、一時着陸の名古屋で公開

パイロット「究極のエコ飛行機」
世界一周の「ソーラー機」、一時着陸の名古屋で公開

公開された「ソーラーインパルス2」

 太陽電池による電力で飛行するプロペラ機「ソーラーインパルス2」で世界一周に挑戦中のスイスの飛行家チームが3日、一時着陸中の愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)で記者会見し、世界一周への意気込みを語った。ソーラーインパルス最高経営責任者(CEO)で同機のパイロットを務めるアンドレ・ボルシュベルグ氏は、「究極のエコ飛行機。世界一周を達成することで、さらなる効率的な機器開発につなげていきたい」と話した。

 ソーラーインパルス2は、ドバイを発着点として世界一周するプロジェクトを実施中。5月29日には中国・南京を出発し、ハワイまで6日間の連続飛行の最中だったが、気象条件の悪化により1日夜に名古屋空港に緊急着陸していた。記者会見には愛知県の大村秀章知事が同席。大村知事は「予期しない空からのお客様となったが、ソーラーインパルスの激励をする機会ができたことを嬉しく思う。素晴らしいプロジェクトで、成功を期待する」と述べた。
 
 記者会見に先立って空港で報道陣に公開された機体は、幅(翼長)が72メートルと、ボーイング747(ジャンボジェット)並みの大きさ。主翼には約1万7000枚もの太陽電池が使われ、17・4馬力のモーターを4機搭載している、最高時速は143キロメートル。重量は中型の自動車と同等という。

 再離陸は約10日後になる見通し。前回の飛行で機体の一部が破損し、スイスから資材を取り寄せて修理するのに約1週間かかるため。修理後、天候をみながら2、3日以内にハワイに向けて出発する。
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日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
一昨夜に名古屋空港に緊急着陸した飛行機が公開されました。記者会見上には報道陣50人以上が詰めかけ、関心度の高さが伺われました。

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