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「ロボホン」普及、アプリ開発会社には挑戦の場が整いました!

ソフトウィング、FAの知見生かしツール開発
「ロボホン」普及、アプリ開発会社には挑戦の場が整いました!

ロボット型携帯電話の「ロボホン」がプレゼンを行う

 ソフトウィング(千葉県松戸市、今枝明憲社長)は、コミュニケーションロボットのアプリケーション開発と開発支援業務に参入した。同社は工場自動化(FA)関連システムの受託開発とシステム構築がメーン。知見を生かし新規事業開発が狙えるため参入を決めた。ソフトバンクの「ペッパー」やシャープの「ロボホン」など多様なロボットのアプリ開発を進める。

 パソコンで使うチーム間のコミュニケーションツール「スラック」に書き込むと、ロボットが読み上げてくれるツールを開発した。現在はペッパーとロボホンで利用できる。簡単にロボットを使ったプレゼンテーションや案内、遠隔操作ができる。ロボットの種類を問わずに使える。

 ウェブソケット(コンピューターネットワーク用の通信規格)を使ってロボットとサーバーが常時通信するため、リアルタイムに情報をやりとりできる点に特徴があるという。監視カメラやロボットと組み合わせ、来客を出迎えて案内する、といった利用も可能だ。

 同社はソフトバンクとシャープの認定開発パートナーとなっている。今後、自社開発だけでなく、他社のアプリ開発の支援も行う。

 ソフトウィングの2016年3月期売上高は2億500万円。製造業向けのシステム開発は需要の波があり、経営安定のため多角化することにした。コミュニケーションロボットはまだ市場が小さいが「10年先に事業の柱になれば」(今枝社長)と期待を寄せる。

日刊工業新聞2017年3月10日
石橋弘彰
石橋弘彰 Ishibashi Hiroaki 第一産業部
ソフトバンクの「ペッパー」に続き、シャープの「ロボホン」でもアプリケーションの認定開発パートナー制度が整い、対話ロボット向けのアプリ開発に参入しやすくなった。ペッパーは1万台強、ロボホンは1000台以上が普及したとみられ、ある程度の利用者が見込める。企業が将来の成長を見据えてサービスロボットへ参入するには、良いチャレンジの”場”だろう。

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