10年ぶりに内勤社員の初任給を引き上げた会社とは
日本生命と太陽生命、新卒採用の競争激化に対応
日本生命保険と太陽生命保険が、2007年以来、10年ぶりに新卒の内勤職員の初任給を引き上げる。4月から日本生命保険が最大1万円、太陽生命保険は日生を上回る最大2万円まで引き上げる。2社が引き上げに動いたのは新卒学生の採用競争の激化がある。就職事情は学生に有利な売り手市場が続いており、優秀な人材を確保する狙いがある。
日生は4月から初任給を5000―1万円引き上げる。総合職と転勤を伴わないCS総合職など約800人が対象となる。大手では第一生命保険や住友生命保険など他の3社は見送った模様だ。
中堅生保の太陽生命は総合職やエリア総合職、一般職など約100人を対象に初任給を約10%高める。大卒の総合職では初任給は2万円増の22万5000円となる。
生保の場合、同じ金融分野でもメガバンクや証券、保険業界で見ても東京海上日動火災保険や三井住友海上火災保険といった損保会社との競合が多く、人材確保には初任給増額が不可欠と判断した。一方、内勤職員の初任給アップは見送ったが、現場で保険販売を担う営業職員の賃上げに動く動きもある。
生保業界では明治安田生命保険は8月から営業職員の初任給を最大3万円程度高め、住生は営業職員全体の賃金を平均で約1%引き上げる計画だ。
日生は4月から初任給を5000―1万円引き上げる。総合職と転勤を伴わないCS総合職など約800人が対象となる。大手では第一生命保険や住友生命保険など他の3社は見送った模様だ。
中堅生保の太陽生命は総合職やエリア総合職、一般職など約100人を対象に初任給を約10%高める。大卒の総合職では初任給は2万円増の22万5000円となる。
生保の場合、同じ金融分野でもメガバンクや証券、保険業界で見ても東京海上日動火災保険や三井住友海上火災保険といった損保会社との競合が多く、人材確保には初任給増額が不可欠と判断した。一方、内勤職員の初任給アップは見送ったが、現場で保険販売を担う営業職員の賃上げに動く動きもある。
生保業界では明治安田生命保険は8月から営業職員の初任給を最大3万円程度高め、住生は営業職員全体の賃金を平均で約1%引き上げる計画だ。
2017年3月3日日刊工業新聞総合3面