マンション価格にもバブル時代リバイバル。地方と首都圏で格差があるにせよ…
全国平均も首都圏平均もバブル期上回る
不動産経済研究所が20日発表した全国のマンション市場動向によると、2016年の1戸当たり平均価格は前年比1・3%減の4560万円となった。4年ぶりに前年を下回ったものの、2年連続でバブル期の高値を上回った。発売戸数は同1・4%減の7万6993戸となり、3年連続で減少した。
平均価格が前年を下回ったのは、価格が比較的安い地方圏での販売が増加し、発売戸数全体に占める割合が高くなったため。地方別に見ると九州が前年比19・9%増の8479戸と伸びが目立つ。北海道、東北、中国、四国でも増えた。半面、首都圏は同11・6%減の3万5772戸となり、近畿圏と東海・中京圏もわずかに発売戸数が減った。
17年の発売戸数は同2・0%増の7万8500戸の見込み。地方圏では前年の発売増の反動が予想されるものの、首都圏ではやや価格が低下する傾向が見られ、発売戸数の増加が期待されている。近畿圏や東海・中京圏も前年を上回る見通し。
同日発表した事業主別発売戸数は、住友不動産が6034戸と前年に比べて636戸増やし、3年連続で1位となった。2位は三井不動産レジデンシャルで4320戸、3位は野村不動産で4056戸だった。
不動産経済研究所が14日発表した1月の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)マンション販売戸数は前年同月比7・4%減の1384戸となった。契約率は61・6%と好調・不調の判断の分かれ目となる70%を下回り、需要・供給ともに低調だった。
1戸当たりの平均価格は前年同月比24・1%増の6911万円と3カ月ぶりに上昇した。水準としては1991年6月以来の高値。東京都心部で複数の高級物件の供給があり、平均価格を押し上げた。
2月の販売戸数は同11・8%増の2500戸を見込む。足元では大型物件の売り出しが本格化する状況にはない。とはいえ施工費の下落や、東京都心部での用地取得が難しくなっていることを反映し、「価格も多少下落傾向になるのではないか」(不動産経済研究所)と予想している。
同日発表した近畿圏(大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県)の販売戸数は同55・3%増の1396戸だった。首都圏の販売戸数が近畿圏を下回るのは91年3月以来。近畿圏でも価格上昇は目立つが、首都圏と比べると平均価格で約1500万円の差があり、購入意欲は高いという。
平均価格が前年を下回ったのは、価格が比較的安い地方圏での販売が増加し、発売戸数全体に占める割合が高くなったため。地方別に見ると九州が前年比19・9%増の8479戸と伸びが目立つ。北海道、東北、中国、四国でも増えた。半面、首都圏は同11・6%減の3万5772戸となり、近畿圏と東海・中京圏もわずかに発売戸数が減った。
17年の発売戸数は同2・0%増の7万8500戸の見込み。地方圏では前年の発売増の反動が予想されるものの、首都圏ではやや価格が低下する傾向が見られ、発売戸数の増加が期待されている。近畿圏や東海・中京圏も前年を上回る見通し。
同日発表した事業主別発売戸数は、住友不動産が6034戸と前年に比べて636戸増やし、3年連続で1位となった。2位は三井不動産レジデンシャルで4320戸、3位は野村不動産で4056戸だった。
日刊工業新聞2017年2月21日
1月の首都圏マンション販売、平均価格25年ぶり高値
不動産経済研究所が14日発表した1月の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)マンション販売戸数は前年同月比7・4%減の1384戸となった。契約率は61・6%と好調・不調の判断の分かれ目となる70%を下回り、需要・供給ともに低調だった。
1戸当たりの平均価格は前年同月比24・1%増の6911万円と3カ月ぶりに上昇した。水準としては1991年6月以来の高値。東京都心部で複数の高級物件の供給があり、平均価格を押し上げた。
2月の販売戸数は同11・8%増の2500戸を見込む。足元では大型物件の売り出しが本格化する状況にはない。とはいえ施工費の下落や、東京都心部での用地取得が難しくなっていることを反映し、「価格も多少下落傾向になるのではないか」(不動産経済研究所)と予想している。
同日発表した近畿圏(大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県)の販売戸数は同55・3%増の1396戸だった。首都圏の販売戸数が近畿圏を下回るのは91年3月以来。近畿圏でも価格上昇は目立つが、首都圏と比べると平均価格で約1500万円の差があり、購入意欲は高いという。
日刊工業新聞2017年2月15日