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小麦粉、溶き卵いらず!ふりかけるだけで揚げ物ができるパン粉

 日清フーズ(東京都千代田区、岩崎浩一社長、03・5282・6200)は、家庭用の卓上ボトルタイプシリーズの第4弾商品として、パン粉を20日に発売する。トンカツやサケフライなどで、食材に直接ふりかけて揚げるだけで調理できる。共働き世帯の増加などを背景に、簡便に調理できる需要が高まっており、戦略商品として拡販する。

 新商品は「日清 小麦粉・卵いらずラク揚げ パン粉=写真」。従来のパン粉と違い、小麦粉や溶き卵を準備する必要がない。トレーやボウルを洗う手間がいらず、台所が汚れない利点もある。容量は80グラム、消費税抜きの価格は260円。詰め替え用のチャック付き袋商品は、140グラムで同230円。年間売り上げ目標は合計で10億円。ハンバーグにも使用できる。トレーなどに衣の溶き卵を準備する方法と違い、食材に直接ふりかけるため、使い残しのムダが出ない。

 日清フーズは卓上ボトル商品の第1弾で、薄力小麦粉「クッキングフラワー」を2015年に発売。500グラムや1キログラム入り袋が標準だった家庭用小麦粉で新市場を創造し、ヒット商品になった。その後、天ぷら粉やから揚げ粉の商品を投入。今回が4品目になる。
日刊工業新聞2017年2月10日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
小麦粉、卵、パン粉をそれぞれ用意し、洗い物が増え、台所が汚くなる…働いて帰ってくると揚げ物する気力なんてまったくでないです。でもこれなら揚げ物への心理的ハードルが下がります。「ちょっとだけ揚げ物が食べたい」というときにも役立ちそうです。

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