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日本の航空機産業は「大きな飛躍の時期」  (釜SJAC会長)

14年度生産額は3年連続のプラスに
日本の航空機産業は「大きな飛躍の時期」  (釜SJAC会長)

記者会見するSJACの釡会長(IHI会長)

 日本航空宇宙工業会(SJAC)の釡和明会長(IHI会長)は25日都内で会見し、同日発表した2014年度の航空機生産額(速報値)の総額が前年度比約17・1%増の1兆6613億円と大幅に増えたことについて「大きな飛躍の時期を迎えている」などと述べた。

 日本の航空規制産学は長らく1兆円前後で推移してきたが、米ボーイングや欧エアバスなどの増産に対応する形で13年度に1兆4000億円を突破。14年度で3年連続のプラスとなり、15年度も前年度超えが濃厚となっている。

 14年度生産額の内訳は、民間向けが同約22・5%増の1兆1855億円。防衛向けが同約5・6%増の4758億円。
日刊工業新聞 2015年05月26日 3面
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
防衛予算の増額などにより、これまで頭打ち傾向にあった防衛向けの生産額が増加していることにも注目です。安倍政権の製作の影響が如実に出ています。ちなみにSJACは重工メーカー各社が所属する、航空機業界の「顔」のような組織です。

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