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ホンダ、17年度の世界販売は3%増を計画。カギを握るのは米国か

515万台に設定。米国で人気のSUVの生産体制整え機会損失減らす
ホンダ、17年度の世界販売は3%増を計画。カギを握るのは米国か

北米国際自動車ショーで披露したオデッセイ

 ホンダは2017年度の4輪車の世界販売を、前年度見通し比3%増の約515万台に設定した。米国や中国での好調を持続させて、販売を伸ばす。2輪車の世界販売は同6%増の約1950万台を目指す。インドでの販売増を見込む。4輪車、2輪車ともにそれぞれの主力市場で攻勢をかけて、販売を拡大する。

 都内で開いたサプライヤーとの会合で明らかにした。生産台数も同程度の規模を目指す。

 北米では主力スポーツ多目的車(SUV)「CR―V」とミニバン「オデッセイ」の全面改良がそれぞれ今冬、今春に控える。米国で需要が高いSUVの供給が不足していたが今年、生産拠点の再編を終えて、供給体制を整えて攻勢をかける。米国で16年に最量販となった主力セダン「シビック」の勢いも維持したい考え。
            

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「シビックはきっと日本でも受け入れてもらえる」


 ホンダは、今夏に日本市場で発売予定の乗用車「シビック」シリーズのプロトタイプモデルを、13日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕したカスタムカーのショー「東京オートサロン2017」でお披露目した。公開は日本初。同シリーズは新設計のプラットフォームを採用した。シビックは米国と中国で人気が高く、ホンダの販売増に寄与している。寺谷公良執行役員日本本部長は「シビックは世界で高い評価を受けており、きっと日本でも受け入れてもらえると確信している」と自信を示した。

 日本に投入されるのは、セダン、ハッチバック、スポーツカー「タイプR」の3種。ハッチバックとセダンには、1・5リッターの直噴「VTEC ターボ」エンジンを搭載し、力強い走りと高い燃費性能を備えた。

 セダンは埼玉製作所寄居完成車工場(埼玉県寄居町)で、ハッチバックとタイプRはホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング(英ウィルシャー州)で生産する。セダンは一時、埼玉製作所狭山完成車工場(埼玉県狭山市)での生産をサプライヤーに打診していた。
新型シビックハッチバックと寺谷執行役員日本本部長
日刊工業新聞2017年1月16日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
ホンダはメキシコで生産している北米向け主力スポーツ多目的車(SUV)「CR―V」を、2017年初に米国生産に移管する。インディアナ工場の年産能力は25万台。インディアナ工場では主力セダン「シビック」のみを生産しているが、能力をCR―Vにも活用する。次期CR―Vは、米イーストリバティ工場とカナダのオンタリオ工場でも生産する計画で、計三つの工場で作る。米国ではSUVを含む「小型トラック」市場の活況が続く。米国市場全体に占める小型トラックの比率だが、最近は単月で60%を超える一方、ホンダ車の16年1―10月累計の小型トラックの比率は49%。ホンダ車のSUV需要は強いが、供給能力が限られているのが課題だった。これで販売の機会損失は減るだろう。 また日本では最量販車の軽自動車「N―BOX」の全面改良を計画していることも明らかになった。伸び悩む国内販売をテコ入れなるか。

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