締め付け強度が2倍の車向け樹脂用ナット
第一工業が開発、バイオプラスチックなど強度の弱いものにも対応
第一工業(浜松市東区、西野信昭社長)は、締め付け強度が従来比1・5―2倍の樹脂用ナット「高トルク対応型圧入式後埋め用インサートナット(SSOOナット)」を開発した。特殊な八角形形状がナットの空回りを防ぎ、樹脂が破損しにくい。バイオプラスチックなど強度の弱い樹脂にも適しており、自動車メーカーなどへ売り込む。
ナットを200―350度C程度に加熱し、樹脂製品にあらかじめ開けた穴に埋め込む後埋めタイプ。樹脂が間に入り込みやすい特殊な八角形構造で、埋め込むと周囲の樹脂が熱で溶け固定される。
同社の検証実験によると、同ナットは従来のローレットタイプと比べ、回りトルクが76%、抜けにくさを示す抜け荷重は18%向上した。自動車業界では軽量化の流れで部品の樹脂化が進む。中でも環境にやさしいバイオプラスチックの採用が増えているが強度に課題があり、樹脂を破損させない高トルクなナットが求められていた。
高トルク対応によりネジ類の小型化や本数削減にもつながる。同技術は特許出願済み。すでに車載用電池などに一部採用されており、17年から本格展開する方針。
ナットを200―350度C程度に加熱し、樹脂製品にあらかじめ開けた穴に埋め込む後埋めタイプ。樹脂が間に入り込みやすい特殊な八角形構造で、埋め込むと周囲の樹脂が熱で溶け固定される。
同社の検証実験によると、同ナットは従来のローレットタイプと比べ、回りトルクが76%、抜けにくさを示す抜け荷重は18%向上した。自動車業界では軽量化の流れで部品の樹脂化が進む。中でも環境にやさしいバイオプラスチックの採用が増えているが強度に課題があり、樹脂を破損させない高トルクなナットが求められていた。
高トルク対応によりネジ類の小型化や本数削減にもつながる。同技術は特許出願済み。すでに車載用電池などに一部採用されており、17年から本格展開する方針。
日刊工業新聞2017年1月12日