バニラエア「関西-奄美大島」片道4780円。今日からチケット販売
3月就航、19年ぶりに復活
バニラエア(VNL)は1月10日、関西-奄美大島線を夏ダイヤが始まる3月26日に、1日1往復で開設すると正式発表した。関西空港と奄美大島を結ぶ路線は1998年以来19年ぶりの復活となる。観光需要に加え、関西圏に暮らす奄美出身者の里帰り需要の取り込みを狙う。航空券販売は1月12日から。
バニラは奄美大島へ2014年7月1日、成田から初めて就航。1日1往復で、2016年には夏期限定で1日2往復に増便した。成田-奄美大島線はバニラの単独路線で、夏期需要のピークとなる8月は90%を超えている。関西線はバニラにとって奄美大島への2路線目となる。
一方、関西空港へは2016年4月に台北から1路線目が就航。今後は2月18日に成田線、3月18日に函館線の開設を予定しており、関西-奄美大島線はバニラの関空路線として4路線目、関空発着の国内線では3路線目となる。同路線開設で、バニラの路線数は国内線7路線、国際線6路線の計14路線に増える。このうち奄美大島線と函館線は、バニラの単独路線となる。
就航時の運航スケジュールは、奄美大島行きJW873便が関西を午後0時25分に出発し、午後2時10分に奄美大島着。関西行きJW874便は午後0時25分に奄美大島を出発して、午後1時50分に関西へ到着する。4月6日からは、JW873便が10分早発早着となり、JW874便は奄美大島発が午後2時40分、関西着が午後4時5分に変更となる。
運賃は片道4780円からで、ゴールデンウィーク期間などピーク時は同5880円から。就航記念でセール運賃「わくわくバニラ」を片道1980円から設定。搭乗期間は3月26日から6月22日までで、1月12日から18日午後11時30分まで販売する。
機材はエアバスA320型機(1クラス180席)。現在11機で、2017年3月末までに12機体制が整う。2017年度は15機となり、2020年度末までに25機体制を構築する。
鹿児島県奄美大島は、九州の南に位置するトカラ列島と沖縄諸島の間にある奄美群島に属する。今春には同じ奄美群島の徳之島などとともに、奄美群島国立公園に指定される。また、2018年にユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界自然遺産登録を「奄美・琉球」として目指しており、増加する観光需要の取り込みを狙う。
バニラの五島勝也社長、は「2014年に成田から奄美へ就航した際、ぜひ関西にも飛んで欲しいと言われた。安い運賃を提供し、多くの人に訪れて自然の素晴らしさを知って欲しい」と述べ、本土でも魅力を知らない人が多いとされる奄美への送客に意欲を示した。
関西で奄美出身者が集う、4月で創立100周年記念大会を開く「関西奄美会」の模泰吉(ばく・やすきち)会長によると、関西には奄美出身者が25-30万人住んでいるという。「奄美に帰るには航空運賃が高いのがネックだった。バニラの就航で選択肢が広がり、安く行けるのは非常にありがたい。奄美出身者にとっては、これ以上ない喜び」と語った。
関西空港を運営する関西エアポートの田中淳隆(きよたか)執行役員副最高商業責任者は、「関西-奄美大島線は、1998年11月までは当時の日本エアシステム(JAS)が運航していたので、19年ぶりの復活。非常に期待している」と語った。
五島社長は関西-奄美大島線のロードファクターについて、「80%は最低いきたい。80%で年間10万人なので、85%に近づけたい」を意気込みを語った。関西路線の今後については「大阪は大切な目的地であり、出発地でもある。チャンスがあれば関西線も増やしたい」と述べた。
一方、バニラは関空では全日本空輸(ANA/NH)などフルサービス航空会社が利用する第1ターミナルに乗り入れており、運航コストがかさんでいる。1月28日に国際線用拡張エリア「第2ターミナル(国際線)」がオープンするLCC専用の第2ターミナルについては、「運航コストを落としたいので、チャンスがあればぜひやっていきたい」と述べ、ターミナルに掛かるコストを引き下げていきたい意向を示した。
また、成田-奄美大島線の現状に触れ、「成田は20%が奄美発。関西線も同じ比率かそれ以上あるかもしれない」と、里帰りなどVFR(帰省・親族訪問)需要に期待を寄せる。観光需要については「夏場の需要はすごく強いが、冬場は需要が弱くなる時期がある」として、観光とVFR双方を取り込むことで、収益の安定化を目指すという。
バニラは奄美大島へ2014年7月1日、成田から初めて就航。1日1往復で、2016年には夏期限定で1日2往復に増便した。成田-奄美大島線はバニラの単独路線で、夏期需要のピークとなる8月は90%を超えている。関西線はバニラにとって奄美大島への2路線目となる。
一方、関西空港へは2016年4月に台北から1路線目が就航。今後は2月18日に成田線、3月18日に函館線の開設を予定しており、関西-奄美大島線はバニラの関空路線として4路線目、関空発着の国内線では3路線目となる。同路線開設で、バニラの路線数は国内線7路線、国際線6路線の計14路線に増える。このうち奄美大島線と函館線は、バニラの単独路線となる。
就航時の運航スケジュールは、奄美大島行きJW873便が関西を午後0時25分に出発し、午後2時10分に奄美大島着。関西行きJW874便は午後0時25分に奄美大島を出発して、午後1時50分に関西へ到着する。4月6日からは、JW873便が10分早発早着となり、JW874便は奄美大島発が午後2時40分、関西着が午後4時5分に変更となる。
運賃は片道4780円からで、ゴールデンウィーク期間などピーク時は同5880円から。就航記念でセール運賃「わくわくバニラ」を片道1980円から設定。搭乗期間は3月26日から6月22日までで、1月12日から18日午後11時30分まで販売する。
機材はエアバスA320型機(1クラス180席)。現在11機で、2017年3月末までに12機体制が整う。2017年度は15機となり、2020年度末までに25機体制を構築する。
鹿児島県奄美大島は、九州の南に位置するトカラ列島と沖縄諸島の間にある奄美群島に属する。今春には同じ奄美群島の徳之島などとともに、奄美群島国立公園に指定される。また、2018年にユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界自然遺産登録を「奄美・琉球」として目指しており、増加する観光需要の取り込みを狙う。
バニラの五島勝也社長、は「2014年に成田から奄美へ就航した際、ぜひ関西にも飛んで欲しいと言われた。安い運賃を提供し、多くの人に訪れて自然の素晴らしさを知って欲しい」と述べ、本土でも魅力を知らない人が多いとされる奄美への送客に意欲を示した。
関西で奄美出身者が集う、4月で創立100周年記念大会を開く「関西奄美会」の模泰吉(ばく・やすきち)会長によると、関西には奄美出身者が25-30万人住んでいるという。「奄美に帰るには航空運賃が高いのがネックだった。バニラの就航で選択肢が広がり、安く行けるのは非常にありがたい。奄美出身者にとっては、これ以上ない喜び」と語った。
関西空港を運営する関西エアポートの田中淳隆(きよたか)執行役員副最高商業責任者は、「関西-奄美大島線は、1998年11月までは当時の日本エアシステム(JAS)が運航していたので、19年ぶりの復活。非常に期待している」と語った。
関空ターミナル「運航コスト下げたい」
五島社長は関西-奄美大島線のロードファクターについて、「80%は最低いきたい。80%で年間10万人なので、85%に近づけたい」を意気込みを語った。関西路線の今後については「大阪は大切な目的地であり、出発地でもある。チャンスがあれば関西線も増やしたい」と述べた。
一方、バニラは関空では全日本空輸(ANA/NH)などフルサービス航空会社が利用する第1ターミナルに乗り入れており、運航コストがかさんでいる。1月28日に国際線用拡張エリア「第2ターミナル(国際線)」がオープンするLCC専用の第2ターミナルについては、「運航コストを落としたいので、チャンスがあればぜひやっていきたい」と述べ、ターミナルに掛かるコストを引き下げていきたい意向を示した。
また、成田-奄美大島線の現状に触れ、「成田は20%が奄美発。関西線も同じ比率かそれ以上あるかもしれない」と、里帰りなどVFR(帰省・親族訪問)需要に期待を寄せる。観光需要については「夏場の需要はすごく強いが、冬場は需要が弱くなる時期がある」として、観光とVFR双方を取り込むことで、収益の安定化を目指すという。