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新興国に音楽とヤマハファンを根付かせる!楽器提供、講師派遣など教育事業本格化

【浜松】ヤマハの中田卓也社長(写真右)は11日、浜松市内で会見し、新興国での楽器演奏人口の拡大を目指す「ミュージックタイム」事業を本格化する方針を示した。各国の学校に楽器を提供し、講師派遣や教材も含むパッケージで展開する。2018年度末に1000校、受講生延べ10万人を目指す。国内で少子化が進む中、新興国で将来の楽器ユーザー育成に取り組む。

 現地の政府や教育機関と連携し、小学校などにキーボードやギターなどの楽器と教材を提供する。さらに独自の指導者育成研修で教員を教育し、楽器を使った授業を支援する。

 同事業は16年度に始め、マレーシア、インドネシア、ロシアの3カ国で約1万5000人が受講した。18年度までにベトナムやフィリピンでも同事業を開始。5カ国で1000校、延べ10万人の受講が目標。国内で蓄積した音楽教室などの教育事業ノウハウを生かし、「10年、20年先の顧客を育てたい」(中田社長)としている。
日刊工業新聞2017年1月12日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
ヤマハは1954年に音楽教室を開設し、新しい教育メソッドとともに楽器を日本の家庭に普及させていきました。最近では安価でも高性能な楽器がたくさん登場しているので、新興国でも普及が進むかもしれません。

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