「世界最強」の磁器材料、佐賀で誕生。強度は一般磁器の3-5倍
県の窯業技術センターが食器など向けに開発
佐賀県窯業技術センター(佐賀県有田町、一ノ瀬弘道所長、0955・43・2185)は、給食用などとして使われている強化磁器の1・5倍の強度を持つ磁器材料を開発した。一般の磁器と比べた強度は3―5倍。同センターでは「世界最高強度の磁器材料」としている。
曲げ強度は350メガパスカル(メガは100万)。一般磁器と同じ1300度Cの焼成温度や製造工程で作れる。磁器は基本的に骨材とガラスで構成し、ガラスに気泡が存在する。気泡は破損の元となり強度を高める妨げとなっていた。今回、焼成時に気泡を小さく、少なくして高強度を実現した。
縁を薄くするなど多様なデザインの製品開発がしやすくなる。また給食用とした場合、破損による買い替え頻度が減り、ランニングコストの低減につながる。
曲げ強度は350メガパスカル(メガは100万)。一般磁器と同じ1300度Cの焼成温度や製造工程で作れる。磁器は基本的に骨材とガラスで構成し、ガラスに気泡が存在する。気泡は破損の元となり強度を高める妨げとなっていた。今回、焼成時に気泡を小さく、少なくして高強度を実現した。
縁を薄くするなど多様なデザインの製品開発がしやすくなる。また給食用とした場合、破損による買い替え頻度が減り、ランニングコストの低減につながる。
日刊工業新聞2016年1月6日