お札流通、初の100兆円!「たんす預金」が増加
世の中に出回るお札の総額が初めて100兆円の大台を突破した。日銀が21日まとめた統計によると、銀行券の発行残高は20日時点で前日に比べ4803億円増加し、100兆4661億円となった。
国内景気が緩やかな回復基調をたどる中、企業の決済資金需要が増加していることに加え、日銀が2月に導入したマイナス金利政策を受けて預金金利が極めて低い水準となり、現金を手元に置く「たんす預金」が増えていることが背景にある。
お札の流通高は増加基調をたどっている。2015年末の銀行券発行残高は98兆4299億円と年末としては6年連続で過去最高を更新。今年も資金需要が強まる年末年始に向け、出回るお札の量は伸びていきそうだ。
お札が増えているのは、利ざやが縮小している銀行が現金自動預払機(ATM)の時間外利用の手数料徴収を強化していることも一因とみられる。預金金利が低下する中、ATM手数料の支払いを避けるために手元に置く現金を増やす傾向が広がっているようだ。
国内景気が緩やかな回復基調をたどる中、企業の決済資金需要が増加していることに加え、日銀が2月に導入したマイナス金利政策を受けて預金金利が極めて低い水準となり、現金を手元に置く「たんす預金」が増えていることが背景にある。
お札の流通高は増加基調をたどっている。2015年末の銀行券発行残高は98兆4299億円と年末としては6年連続で過去最高を更新。今年も資金需要が強まる年末年始に向け、出回るお札の量は伸びていきそうだ。
お札が増えているのは、利ざやが縮小している銀行が現金自動預払機(ATM)の時間外利用の手数料徴収を強化していることも一因とみられる。預金金利が低下する中、ATM手数料の支払いを避けるために手元に置く現金を増やす傾向が広がっているようだ。
日刊工業新聞2016年12月22日