宇宙の謎解明に糸口。「反物質」詳細に観測
東大などの国際チームが発表
宇宙誕生の際、物質と同じだけあったとされる「反物質」の一つ、反水素原子の性質を実験で詳しく調べることが可能になったと、日本や英国、デンマークなどの国際研究チームが発表した。論文は20日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。
現在の宇宙は、ほぼ物質だけでできていると考えられている。実験が可能になったことで、反物質が消滅し、わずかしか残っていない謎に迫ることが期待できるという。
研究チームに参加している東京大学の石田明助教によると、反物質はエネルギーを与えると物質と1対1のペアで生成され、物質とぶつかると消滅する特徴がある。ビッグバンで大量に生み出されたと考えられている。研究チームは、スイス・ジュネーブにある欧州合同原子核研究所(CERN)で、反水素原子をエネルギーの高い状態に移行させる実験を行い、詳細に観測した。
現在の宇宙は、ほぼ物質だけでできていると考えられている。実験が可能になったことで、反物質が消滅し、わずかしか残っていない謎に迫ることが期待できるという。
研究チームに参加している東京大学の石田明助教によると、反物質はエネルギーを与えると物質と1対1のペアで生成され、物質とぶつかると消滅する特徴がある。ビッグバンで大量に生み出されたと考えられている。研究チームは、スイス・ジュネーブにある欧州合同原子核研究所(CERN)で、反水素原子をエネルギーの高い状態に移行させる実験を行い、詳細に観測した。
日刊工業新聞2016年12月21日