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いずれ年賀状はLINEに置き換わるの?

最大100万円が当たる「お年玉つきスタンプ」発売
いずれ年賀状はLINEに置き換わるの?

CMナレーション担当のベッキーさん

 LINEは15日、最大100万円のお年玉が当たる「LINEのお年玉」キャンペーンを実施すると発表した。同社が運営する対話アプリケーション(応用ソフト)「LINE」の中で「お年玉つき年賀スタンプ」を発売する。期間は27日から1月3日まで。

 お年玉つき年賀スタンプを購入すると「LINEのお年玉」の公式アカウントから「お年玉袋」を10枚受け取れる。受け取ったお年玉袋は1月1―3日の間にLINE上で友達に送ることができ、受け取った友達はその場でお年玉の抽選を確認できる。

 お年玉の総額は5億円。1等100万円が3本、2等1000円が20万本、3等100円が200万本、4等10円が970万本。発表会ではタレントのベッキーさんが登壇。31日と1月1日のみ放送予定の新CMにナレーションとして出演する。

日刊工業新聞2016年12月16日



年賀状送る、14.3%


 日本能率協会グループは第6回「ビジネスパーソン1000人調査」の「人間関係と貯蓄」編をまとめた。人間関係では、仕事以外で上司と付き合いたくない人が管理職で5割、一般社員で7割に上った。企業人の人間関係は希薄化していることが浮き彫りとなっている。

 上司がいる人に上司との仕事以外での付き合いを聞いたところ、「食事や飲みに行く」が最も多く、管理職で36・5%、一般社員で19・8%、全体では21・7%だった。次いで「年賀状・暑中見舞いを送る」が全体で14・3%、「家族の話をする」が11・9%。いずれも管理職の比率が高かった。

 理想的には「付き合いをしたいか」を聞いたところ、「食事や飲みに行く」は3ポイント、「年賀状・暑中見舞いを送る」は4・5ポイント、「家族の話をする」は3・6ポイントそれぞれ現実を下回り乖離(かいり)が見られた。

 また、上司が存在しながらも「上司との仕事以外の付き合いはない」と回答したのは管理職で39・6%、一般社員で63・8%。全体の61・1%を占めた。「付き合いたくない」人も管理職で47・9%、一般社員で70・1%、全体で67・7%になっている。

 一方で、部下との「付き合い」については「食事や飲みに行く」が管理職で52・0%、一般社員で35・8%が実施。理想としては付き合いたいかの問いには「食事や飲みに行く」で管理職は49・0%、一般社員で30・9%。部下との付き合いは心理的なハードルが低く前向きにとらえる傾向があるが、それでも現実と理想では落差が見られる。他の項目についても同様の傾向にある。

日刊工業新聞2016年5月5日



ブラザー販売、“年賀状依存”脱却


 ブラザー販売(名古屋市瑞穂区、三島勉社長)は成熟した国内プリンター市場の深耕に向け、趣味用や学習用の印刷素材の拡充や関連イベントの開催に力を入れる。家庭用インクジェットプリンターの主な用途が年賀状作成に偏っているためだ。他の用途を提案することで、通年で継続的な利用を促進し、年末以外の需要の底上げを図る。

 ブラザー製プリンターの利用者向けウェブサイト「プリントテラス」などを通して、「年賀状以外のコンテンツを増やしていく」(マーケティング推進部)。それに関わるイベントの開催も推進する考えで、印刷需要を喚起していく。

 例えば、同サイトでは子供向けの将棋「どうぶつしょうぎ」の駒を作れるペーパークラフトの印刷データを用意。2月に名古屋市、3月に宇都宮市で、子供がそのペーパークラフトで作った駒を実際に使ってどうぶつしょうぎを遊ぶイベントに参加した。

 印刷素材と連動したイベントに携わるのは、同社としては初めてという。利用者から好評だったことから、同様の試みを他の素材でも検討していく。同サイトではこのほか、ブックカバーやレターセット、漢字の書き取り帳など趣味や学習用の素材をそろえており、「この先、年賀状以外のコンテンツを増やしていきたい」(同)としている。

 こうした取り組みの背景には、「年賀状の需要に応えるだけでは市場の広がりがなくなる」(同)との危機感がある。年賀状の利用数が年々減少する中、年賀状頼りの販促手段の転換を模索していく考えだ。

 同社はブラザー工業の販売子会社。主力製品である家庭用インクジェットプリンターの2015年度の国内シェアは2月時点で10%強とみられる。ただ、16年1―2月では15%近くまで上昇しており、シェアを伸ばしつつある。印刷対象の裾野を広げる販売施策を展開することでキヤノンセイコーエプソンの国内2強を追撃する。
2月に名古屋で開いた「どうぶつしょうぎ大会」(ブラザー販売提供)

(文=江刈内雅史)

日刊工業新聞2016年4月8日

明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
めっきり年賀状とやらを送らなくなったが、最近、手紙の良さを見直してるところです。アナログであれデジタルであれ、コミュニケーションツールのキーワードは「温もり」だと思う。ベッキーも温もりの大切さを感じた1年だっただろう。

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