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タカタのリコール対象が全米約3400万個に広がったことで回収・修理はどうなる?

インフレーターメーカー各社、交換部品の供給能力増強へ動くが、、
タカタのリコール対象が全米約3400万個に広がったことで回収・修理はどうなる?

正常に作動したエアバッグのイメージ

 タカタは、同社製エアバッグの不具合をめぐる問題でリコール(回収・無償修理)の対象を全米に拡大することで米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)と合意した。不具合の根本的な原因が特定されていないなか、顧客の安全・安心を最優先するためリコールの拡大に踏み切った。エアバッグを膨らませるガス発生装置「インフレーター」約1800万個を新たにリコール対象に追加。これまで実施した分を含め全米のリコール対象は約3400万個に広がる。

 タカタを含めインフレーターメーカー各社が交換部品の供給能力を相次いで増強しているが、今回の全米リコールで必要な交換部品が拡大すれば回収・修理が滞る可能性がある。タカタは9月までにメキシコや米国など4工場で計月45万個分の能力を増強し月90万台とする計画。

 オートリブは複数の完成車メーカーの求めに応じて、15―16年に最大2500万個の交換部品を供給する方針だ。ダイセルも日系自動車メーカーからの増産依頼を受け国内外でラインを新設する。同社はインフレーター需要拡大に伴い以前から新工場建設を検討していた。リコール問題が起こった直後から「要請があれば増産対応する」(札場操社長)としており、前倒しで増産を決めた。全米リコールが世界に拡大すれば交換部品がさらに増える可能性があり、供給が追いつくかは不透明な情勢だ。
日刊工業新聞2015年05月21日深層断面から一部抜粋
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
完成車メーカーを含め日系各社が総力をあげて対応すべき。

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