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明日からノジマ店舗で日立のロボットが接客。おもてなしの中身は?

販売管理システムとの連携も実証
 ノジマと日立製作所は、日立の人型コミュニケーションロボット「EMIEW(エミュー)3」を小売店の接客に活用する実証実験を10日からノジマ3店舗で始める。来店客に対して売り場案内やお薦め品を紹介する。実験を通じ、ロボットを利用した接客・案内の可能性を検討、新たな付加価値の創出を目指す。ノジマは今後、活用する店舗の拡大も検討する。

 実証実験は複数の段階を踏む。12月に神奈川県内のノジマ3店舗で2日ずつ実験する。その後、2017年2月に販売管理システムと連携した接客を実施する計画という。

 店舗では、エミュー3が固定された状態で来客の問いかけに音声で対応。併設した大型画面と連携し、店舗の売り場画像を画面に映しながら来場者が探す商品の売り場を音声で案内する。同時にお薦め商品の紹介も行う。

 エミュー3は身長90センチメートル、重量15キログラム。音声対話機能と時速6キロメートルで移動できる機能が特徴。ただ、実験の最初の段階では移動しない。
日刊工業新聞2016年12月9日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
エミューは10月から訪日外国人に向けに東京駅で発着する列車や駅構内の施設、周辺の観光名所を案内している。今のところ、接客ロボットについては利用者側のメリットをあまり感じない。コスト削減や人手不足対応なのか、サービスの付加価値を高めるのか。中途半端になるとかえって顧客満足度を下げてしまう。

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