鴻海・シャープの液晶合弁、業績悪化で増資検討
財務基盤強化し来期に黒字転換目指す
シャープと台湾・鴻海精密工業グループは、それぞれ株式の37.61%を保有する大型液晶生産子会社「堺ディスプレイプロダクト(SDP、堺市堺区)」を増資する検討を始めた。SDPは大型液晶パネルの販売価格が下落して採算が取れず赤字の状態で、資金不足に陥っている。そのため、シャープも16年4-9月期にSDPの持ち分に応じて約195億円の営業外損失を計上し、経営の重荷となっている。
SDPは増資で財務を強化して、生産効率化や販売価格の見直しに取り組むほか、シャープ向けパネルの販売を増やして、17年12月期に黒字転換したい考え。今後、増資の規模や出資比率について、鴻海グループやほかの株主である大日本印刷、凸版印刷と検討を進める。
SDPは増資で財務を強化して、生産効率化や販売価格の見直しに取り組むほか、シャープ向けパネルの販売を増やして、17年12月期に黒字転換したい考え。今後、増資の規模や出資比率について、鴻海グループやほかの株主である大日本印刷、凸版印刷と検討を進める。