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マツダ社長の次の愛用車は決まり!?

「ロードスターRF」 自ら運転しクルマに憧れる若者が増えれば
マツダ社長の次の愛用車は決まり!?

「ロードスターRF」に乗車するマツダの小飼社長

 新スポーツカー「マツダロードスターRF」の発表会でのこと。「この車を街で見かけた若い層に、車を持ち、運転することへの憧れを持ってもらえるようなデザインに仕上げた」と話すマツダの小飼雅道社長。

 自身は学生時代に車を持っていなかった。「友人の車に何度も乗せてもらううちに楽しさを知り、いつしか車を持つことに憧れを抱くようになった」という。

 早速、「いずれは私もこの車を買って街を走ります」と宣言。社長の運転する姿を見て、車に憧れる若者が増える将来を期待しているようだ。

 「ロードスターRF」は来月22日に発売。鋼板を主な材料としたルーフを車体後部にしまってオープンカーとして運転できるリトラクタブルハードトップモデル。ルーフラインが後部までなだらかに傾斜する「ファストバック」スタイルを採用し、ルーフを閉じたときのフォルムの流麗さを追求している。

 このところのマツダは「スカイアクティブ」技術を採用した第6世代製品の新車投入効果が一巡し、国内販売の苦戦が続いている。

 次の第7世代製品群が出てくるまで時間が空く。国内販売を担当する福原和幸常務執行役員は「その時々の最新技術を盛り込んで絶えず車を進化させていけば第7世代が出るまで売れないことはない。一括企画には販売担当にもメリットがある。一つのスカイアクティブ技術がすべての車に展開されているので、説明する側も個々の車の特徴を覚えなくてもマツダ全体を貫く特徴を覚えればいい」と話す。

 さらに今後は電動車両の開発も本格化する。2019年に電気自動車(EV)を、21年以降にプラグインハイブリッド(PHV)車を発売する計画。

 小飼社長は「加速性能に優れたモーターやロータリーエンジンを発電機として利用するなどユニークな技術を組み合わせ、顧客に喜んでもらえるマツダならではのEVにしたい」と話す。

 「ロードスターRF」と同じように、EVも憧れを抱くようなクルマに仕上がるか。
日刊工業新聞2016年11月17日の記事を加筆・修正
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
一貫してクルマに興味のなかった自分にとって「ロードスター」は数少ない乗ってみたい車種。若い人たちもそういう人は多いはず。ただしそこから購入、所有というハードルは相当に高い。単にいちメーカーで解決できる問題ではないだろう。それでもマツダには乗っていみたいクルマを出し続けて欲しい。

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