雪上走行対応のパーソナルモビリティー開発へ
札幌市立大とファシオネが18年の商品化を目指す
札幌市立大学とファシオネ(札幌市中央区、登豊茂男社長)は、雪上の走行に対応するパーソナルモビリティー「norico(ノリコ)」の開発を始めた。雪の上でも安定して動く構造とし、自動車いすでの利用や、高齢者らの観光で移動を助ける乗り物としての利用も想定する。2018年2月までに試作品を製作し、18年中の商品化を目指す。
ノリコは、札幌市大大学院デザイン研究科1年生の安田創(はじめ)さんが自身の車いすでの経験などを基に考案。北のユニバーサルデザイン協議会の会合で出会った、工業デザインを手がけるファシオネと共同で開発に取り組む。札幌市大大学院の柿山浩一郎准教授も評価手法などを指導し、協力する。
動力は電動式で、本体左右の前輪としてタイヤ型のクローラーを設け、後部にも車輪を装備し、安定性を高める。タイヤ型にすることで見栄えもすっきりさせる。レストランでテーブルに着く際などにも、車輪が邪魔にならない工夫を施す予定だ。
製品の消費税込み価格は「100万円を切りたい」とファシオネの登社長。日常的な車いすの使用者だけでなく、冬場で雪の上の移動が難しい高齢者や妊婦、雪上を歩くのに慣れていない観光客向けも見込む。
安田さんは「学部生の卒業時に雪上用に動力車輪をつけた車いすを製作したが、より雪道に適する理想のものをつくりたいと思った」と話す。今後、自治体の補助金などを活用するほか、事業協力者なども募る計画だ。
ノリコは、札幌市大大学院デザイン研究科1年生の安田創(はじめ)さんが自身の車いすでの経験などを基に考案。北のユニバーサルデザイン協議会の会合で出会った、工業デザインを手がけるファシオネと共同で開発に取り組む。札幌市大大学院の柿山浩一郎准教授も評価手法などを指導し、協力する。
動力は電動式で、本体左右の前輪としてタイヤ型のクローラーを設け、後部にも車輪を装備し、安定性を高める。タイヤ型にすることで見栄えもすっきりさせる。レストランでテーブルに着く際などにも、車輪が邪魔にならない工夫を施す予定だ。
製品の消費税込み価格は「100万円を切りたい」とファシオネの登社長。日常的な車いすの使用者だけでなく、冬場で雪の上の移動が難しい高齢者や妊婦、雪上を歩くのに慣れていない観光客向けも見込む。
安田さんは「学部生の卒業時に雪上用に動力車輪をつけた車いすを製作したが、より雪道に適する理想のものをつくりたいと思った」と話す。今後、自治体の補助金などを活用するほか、事業協力者なども募る計画だ。
日刊工業新聞2016年11月24日