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台湾の工作機械が日本市場開拓へ

アキラと日本メーカーが新会社設立、麗馳科技は国内に代理店
台湾の工作機械が日本市場開拓へ

アキラ・セイキの立型MC

 台湾の工作機械メーカーが日本市場の開拓を目的に、販売強化に乗り出した。アキラ・セイキ(台中市)は、ニイガタ機械(新潟県三条市、山口昇社長)と合弁で工作機械の販売を行う新会社を11月に設立した。麗馳科技(リッツ・ハイテック、台中市)はバレイテックス(名古屋市南区、加藤豊成社長)と輸入販売代理店契約を締結。いずれも22日まで開催中の日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に製品を出展している。

 アキラ・セイキとニイガタ機械が設立した新会社は、アキラ・セイキ・ジャパン(東京都台東区、小林縁社長)。JIMTOF出展を機に、日本市場で立型マシニングセンター(MC)をはじめとする工作機械の販売に乗り出した。

 MCのコンピューター数値制御(CNC)装置は三菱電機製。オプションでファナック製も搭載できる。保守部品は日本国内に7年分をストックし、サポートする。これまで同社製品はニイガタ機械が代理店として新潟県内中心に販売してきた。今後は新会社が全国に販売を拡大する。

 一方、リッツはJIMTOFに独自開発の5軸制御立型MC「LU-400」「LU-620」を展示し、性能の高さとコストパフォーマンスを訴求。輸入販売を手がけるバレイテックスの加藤社長は、「リッツは立型、横型のMCからタッピング、穴開け、ターニングマシンまで品揃えし、スイスの工作機械メーカーのOEMも手がけるなど、高い技術力を持つ」と話す。

 バレイテックスの関連会社で金型加工用に導入したところ、耐久性に優れ加工精度も高いことから、代理店として取り扱うことにしたという。

2016年11月20日2016年11月20日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
先日、新日本工機が台湾企業の傘下に入った。台湾や韓国のメーカーは急速に力を付けている。特に汎用的なものはあまり技術的に遜色がないものもある。今回のJIMTOFでも多くの企業が出展しています。

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