〝磨き10年〟福井・鯖江のメガネづくりを体験してみた
シャ、シャ、シャ。ヤスリの音が聞こえてくる。メガネフレームを削る音だ。東京ビッグサイトで開催中の「JIMTOF2016」では、一番新しい東7ホールに「福井鯖江」のメガネづくりを体験できるコーナーがある。
「一人前になるまで〝磨き10年〟と言われている」。福井県眼鏡協会の山岸充(やまぎしみつる)さんは磨きが職人技であることを力説する。実際に体験してみると、その奥深さがわかる。まずヤスリがけ。フレームは切断面がザラザラとしている。そこに手作業でヤスリをかけ、おおまかな凹凸を取り除く。
その次は自動回転する円盤にフレームを当てながら磨く。機械作業だが、これが難しい。円盤は2種類で、初めに水を含ませた砂を塗った円盤を使う。通称「泥」と呼ぶ砂が砥石となって表面をきれいにする。
次に乾いた円盤で仕上げる。円盤は布のように柔らかく、力加減が難しい。当てる力が弱いと円盤の回転でフレームがはじき飛ばされる。福井県眼鏡協会の竹内良造(たけうちりょうぞう)会長は「当てる力、角度は経験で身につける。口では説明できない」と話す。磨き続けるとフレーム表面が輝き出した。「均一に光沢を出すのが職人の技だ」という。
体験で完成したフレームは持ち帰ることができる。職人の技にはほど遠いが、自分の手で磨いた光沢を見ると愛着がわく。
「一人前になるまで〝磨き10年〟と言われている」。福井県眼鏡協会の山岸充(やまぎしみつる)さんは磨きが職人技であることを力説する。実際に体験してみると、その奥深さがわかる。まずヤスリがけ。フレームは切断面がザラザラとしている。そこに手作業でヤスリをかけ、おおまかな凹凸を取り除く。
その次は自動回転する円盤にフレームを当てながら磨く。機械作業だが、これが難しい。円盤は2種類で、初めに水を含ませた砂を塗った円盤を使う。通称「泥」と呼ぶ砂が砥石となって表面をきれいにする。
次に乾いた円盤で仕上げる。円盤は布のように柔らかく、力加減が難しい。当てる力が弱いと円盤の回転でフレームがはじき飛ばされる。福井県眼鏡協会の竹内良造(たけうちりょうぞう)会長は「当てる力、角度は経験で身につける。口では説明できない」と話す。磨き続けるとフレーム表面が輝き出した。「均一に光沢を出すのが職人の技だ」という。
体験で完成したフレームは持ち帰ることができる。職人の技にはほど遠いが、自分の手で磨いた光沢を見ると愛着がわく。
JIMTOF Daily