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書類仕分けや不備を指摘してくれる事務ロボット。三菱電機が製品化へ

手書きの文章をカメラで読み取り、AIで内容を把握しテキストデータ化
書類仕分けや不備を指摘してくれる事務ロボット。三菱電機が製品化へ

書類をつかんで仕分けするロボットとカメラで事務作業を自動化

 三菱電機は2018年度に、事務作業向けロボットに参入する。人工知能(AI)とロボットを組み合わせ、手書き書類のデータ読み取りや記入項目の不備の検出など行うシステムを投入する。事務机に置いて1枚ずつ書類をつかんで仕分けするロボットとカメラで事務作業を自動化する。手作業に比べ5分の1の時間で手書き書類をデータ化できる。

 事務所内で活躍するロボットシステムは珍しい。まずは住所変更、口座開設、会員登録など定型書類の処理を対象にする。

 手書きの文章をカメラで読み取り、AIを活用して内容を把握してテキストデータ化し、種類別に書類を分けてトレーに入れる。並行してAIの画像認識で各項目ごとに記入漏れや二重チェックがないかなどを確認。不備のある書類を分けて取り出す。一連の作業を1台の多関節ロボットで行う。

 FA部隊や金融関連部署などが連携し卓上ロボットと、書類を1枚ずつつかめるエンドエフェクター(手の部分)を開発する。
日刊工業新聞2016年11月10日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
これって、「この人はいりません」につながるかも。

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