「バーバリー・ショック」を払拭できるか。三陽商会が衣料品価格引き下げ
「単価が高いという反省がある」 来年春夏シーズンから
三陽商会は、2017年春夏のシーズンに投入する衣料品の価格を引き下げる方針だ。主力ブランドの一つである「ポール・スチュアート」の場合で、婦人服の価格を前年同期と比べて約2割引き下げる。インターネット通信販売といった電子商取引(EC)向けなどでは、比較的に低価格の商品も販売する。同社は「価値と価格のバランスが従来以上に求められている中、当社は単価が高いという反省がある」(岩田功取締役常務執行役員)との認識のもと、新規顧客の獲得を図る。
三陽商会は15年6月末にライセンス契約が打ち切られた英国の高級ブランド「バーバリー」の後継に、英ブランド「マッキントッシュ ロンドン」を設定。中心価格を紳士服は同5%、婦人服のアウターは同17―27%程度引き下げて、価格競争力を高める。同ブランドの売上高は、計画に対して3分の2程度と苦戦している。40―50代の主要顧客に向けて、通気性や軽量といった機能性も付加して売り込む。
同社はその他のブランドでも最低価格帯(裾値)を引き下げることにより、顧客層を厚くする方針だ。従来の中高価格帯の衣料品に偏った商品構成を見直して、バッグなどの雑貨類も品ぞろえを強化する。
三陽商会の主力販路は百貨店。だが、百貨店の衣料品の売上高は、9月まで11カ月連続で前年同月実績を割っている状態。同社の業績も、16年12月期に各損益段階で赤字を見込むなど低迷している。
三陽商会は15年6月末にライセンス契約が打ち切られた英国の高級ブランド「バーバリー」の後継に、英ブランド「マッキントッシュ ロンドン」を設定。中心価格を紳士服は同5%、婦人服のアウターは同17―27%程度引き下げて、価格競争力を高める。同ブランドの売上高は、計画に対して3分の2程度と苦戦している。40―50代の主要顧客に向けて、通気性や軽量といった機能性も付加して売り込む。
同社はその他のブランドでも最低価格帯(裾値)を引き下げることにより、顧客層を厚くする方針だ。従来の中高価格帯の衣料品に偏った商品構成を見直して、バッグなどの雑貨類も品ぞろえを強化する。
三陽商会の主力販路は百貨店。だが、百貨店の衣料品の売上高は、9月まで11カ月連続で前年同月実績を割っている状態。同社の業績も、16年12月期に各損益段階で赤字を見込むなど低迷している。
日刊工業新聞2016年11月10日