NHK『超絶 凄ワザ!』人類はその力だけで、どこまでスピードを出せるのか
最速自転車プロジェクト世界大会、いよいよ今日クライマックスへ
その見果てぬ夢を求め、世界の優秀な科学者や技術者が毎年米国に集まり行われる自転車の世界大会がある。大会の名は、ワールドヒューマンパワードスピードチャレンジ。
使用するのは、空力や車体構造などに工夫を凝らした弾丸のような形状の自転車。航空力学や機械工学など最先端の技術を惜しみなく投じた逸品だ。昨年樹立された世界記録139.45km/h。これを超えようと今年9月の大会には、9カ国から15のチームが集結した。
今回この大会に、はじめて日本のチームが参戦した。メンバーは、ソーラーカー世界王者、レーシングカー設計者、日本選手権U23優勝のロードレーサー。昨年末にチームを結成、掲げた目標は、世界記録更新だった!しかし、大きな問題が…!
彼らの誰もが自転車を開発したことがなかったのだ・・・。
今日はいよいよ後編。人の力だけで、どこまでスピードを出せるのか?世界の技術者が集まる最速自転車の大会に日本のチームが、今年秋はじめて10か月かけ開発した車体をもって参戦。しかし、想定外のアクシデントが続出、窮地に!今回は大会後半、驚異的な粘りを見せ、奇跡的な走りへとつなげていく日本の活躍を描く!MCの千原ジュニアもアメリカへ。世界を驚かせた日本チームの走りを現場から伝える。100キロを超える熱き自転車の戦い!
(社内のライダー)
<後編放送=11月5日(土)20:15~20:45 NHK総合テレビ>
完全にゼロからの開発。車体のベースとなる特殊な自転車に乗ることすらできなかった日本チーム。そんな中、通常数年かけて開発する車体を、わずか10ヶ月という期間で死にものぐるいで作り上げてきた。
その車体を持って乗り込んだ9月中旬に1週間にわたって行われた世界大会。そこで日本チームを待ち受けていたのは、記録を出すどころか、なかなかレースに参加することすらできない厳しい現実。その壁を日本チームはいかにして乗り越えるのか?そして、その先には、予想をはるかに超えた奇跡が待っていた!
世界中の技術者が集まる大会の模様と、日本チームの奮闘ぶりをMCの千原ジュニアが、アメリカの大会に緊急参戦した。
NHK番組制作部が企画した日本チームに設計・製作および開発推進役として参画しているのが東レ・カーボンマジック(滋賀県米原市)。同社は東レが2013年4月に童夢グループから買収した成形加工メーカーで、試作から量産車への適用に向け、着実にステップを踏んでいる。
(東レ・カーボンマジックの本社工場のオートクレーブ設備)
「売上高に占める自動車向けの割合が約30%まで高まっている」。安藤伸哉社長は最近の変化をこう語る。数年前はレーシングカー向けが約4分の1を占めていた。価格が最も高いレーシングカーから高級車へ、適用分野のすそ野は広がっている。
14年末には試作・少量生産拠点である本社工場の工場棟と倉庫を増築し、作業エリアを従来比2・5倍に広げた。さまざまな加工部品に対応できる最新のマシニングセンター(MC)や、自動車も入るサイズの塗装ブースも増設した。
検査設備では超音波探傷器を新たに導入。用途別の売上高が数%だった航空機分野へ本格展開をにらんだものだ。
安藤社長は東レの出身で、前身の童夢カーボンマジック時代には営業として接してきた。「たとえ1個の部品の注文でも対応する。それが用途開発につながっている」(安藤社長)とノウハウの蓄積を強調する。足元では、車いすや義足部品など童夢グループ時代には少なかった福祉関連の依頼も増えている。
<次のページ、地道な挑戦が続く>
使用するのは、空力や車体構造などに工夫を凝らした弾丸のような形状の自転車。航空力学や機械工学など最先端の技術を惜しみなく投じた逸品だ。昨年樹立された世界記録139.45km/h。これを超えようと今年9月の大会には、9カ国から15のチームが集結した。
今回この大会に、はじめて日本のチームが参戦した。メンバーは、ソーラーカー世界王者、レーシングカー設計者、日本選手権U23優勝のロードレーサー。昨年末にチームを結成、掲げた目標は、世界記録更新だった!しかし、大きな問題が…!
彼らの誰もが自転車を開発したことがなかったのだ・・・。
<後編>
今日はいよいよ後編。人の力だけで、どこまでスピードを出せるのか?世界の技術者が集まる最速自転車の大会に日本のチームが、今年秋はじめて10か月かけ開発した車体をもって参戦。しかし、想定外のアクシデントが続出、窮地に!今回は大会後半、驚異的な粘りを見せ、奇跡的な走りへとつなげていく日本の活躍を描く!MCの千原ジュニアもアメリカへ。世界を驚かせた日本チームの走りを現場から伝える。100キロを超える熱き自転車の戦い!
(社内のライダー)
<後編放送=11月5日(土)20:15~20:45 NHK総合テレビ>
<前編まで>
完全にゼロからの開発。車体のベースとなる特殊な自転車に乗ることすらできなかった日本チーム。そんな中、通常数年かけて開発する車体を、わずか10ヶ月という期間で死にものぐるいで作り上げてきた。
その車体を持って乗り込んだ9月中旬に1週間にわたって行われた世界大会。そこで日本チームを待ち受けていたのは、記録を出すどころか、なかなかレースに参加することすらできない厳しい現実。その壁を日本チームはいかにして乗り越えるのか?そして、その先には、予想をはるかに超えた奇跡が待っていた!
世界中の技術者が集まる大会の模様と、日本チームの奮闘ぶりをMCの千原ジュニアが、アメリカの大会に緊急参戦した。
自転車作りに貢献する日本の「素材力」
NHK番組制作部が企画した日本チームに設計・製作および開発推進役として参画しているのが東レ・カーボンマジック(滋賀県米原市)。同社は東レが2013年4月に童夢グループから買収した成形加工メーカーで、試作から量産車への適用に向け、着実にステップを踏んでいる。
(東レ・カーボンマジックの本社工場のオートクレーブ設備)
「売上高に占める自動車向けの割合が約30%まで高まっている」。安藤伸哉社長は最近の変化をこう語る。数年前はレーシングカー向けが約4分の1を占めていた。価格が最も高いレーシングカーから高級車へ、適用分野のすそ野は広がっている。
14年末には試作・少量生産拠点である本社工場の工場棟と倉庫を増築し、作業エリアを従来比2・5倍に広げた。さまざまな加工部品に対応できる最新のマシニングセンター(MC)や、自動車も入るサイズの塗装ブースも増設した。
検査設備では超音波探傷器を新たに導入。用途別の売上高が数%だった航空機分野へ本格展開をにらんだものだ。
安藤社長は東レの出身で、前身の童夢カーボンマジック時代には営業として接してきた。「たとえ1個の部品の注文でも対応する。それが用途開発につながっている」(安藤社長)とノウハウの蓄積を強調する。足元では、車いすや義足部品など童夢グループ時代には少なかった福祉関連の依頼も増えている。
<次のページ、地道な挑戦が続く>
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