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ニッポンの中小が担う表面処理! 不二機販、独自秘術で硬度化と寿命延長に効果

機械の効率化を左右する縁の下の力持ち。「日本のメーカーに使ってほしい」(宮坂社長)
 不二機販は、金属の微細な粒子を高速で加工対象物に照射し、表面の硬度化と寿命延長に効果を発揮する、独自表面処理技術「WPC」が強みだ。またWPCを応用し、大気中で対象物に金属粉末を高速照射し、表面の皮膜形成や表面組織に浸透拡散する技術「PIP処理」も実用化している。ともに低コストで短時間の処理が売りだ。

 WPCは2014年度の発明大賞日本発明振興協会会長賞に選ばれており「やっと認められてきた」(宮坂四志男社長)と笑顔をみせる。

 業績は好調で、日本の大手自動車、機械メーカーや台湾のネジ製造会社など国内外でWPC処理装置の採用を増やしている。

 「海外ではなく日本のメーカーに使ってほしい。ともにメイドインジャパンの技術力の高さを世界に発信し、日本のモノづくりを盛り上げたい」(同)と熱い思いを秘める。
 
<企業プロフィール>
 ▽社長=宮坂四志男氏▽所在地=名古屋市北区丸新町471▽資本金=2000万円▽売上高=15億円(2014年3月期)▽従業員=19人▽設立=1977年4月
加藤百合子
加藤百合子 Kato Yuriko エムスクエア・ラボ 代表
表面処理技術、縁の下の力持ち技術ですが、これにより機械の効率は大きく異なります。不二機販の社長はじめ技術者の、ものづくりを極めようとする姿勢が高い表面処理技術を産んだものと思います。宮坂社長も「日本のメーカーに使ってほしい」と仰っていますが、製造を海外へ移転することだでなく国内で連携する仕組みをつくることでこのような要素技術の強みがより活かせるようになると思います。

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