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社内でプログラミングコードの規約統一が大切なワケ

エリジオン、3DCADモデルの設計品質を自動検証するソフト
 エリジオン(浜松市中区、矢野裕司社長)は、3次元(3D)CADモデルの設計品質を自動検証するソフトウエア「DFMスタジオ」を発売した。試作や製造段階での不具合を減らし、開発の効率化や将来の試作レス化を支援する。価格は250万円(消費税抜き)から。初年度3億円の販売を見込む。

 DFMスタジオは3DCADモデルを各ユーザーの設計ルールに照らし合わせ、製造可能かどうかを自動検証する。従来は製造工程で起こり得る問題を見つけるため技術者が目視で確認しており、ベテラン技術者の不足や目視による抜けや漏れなど課題があった。

 同ソフトは設計者の知識や経験に左右されずに設計品質を高められ、データ検証や修正の手間を削減できる。形状のほか精度や材料など属性情報も含め検証できるソフトは珍しい。同社は3D設計データの互換性を実現する技術に強みを持つが、製造分野に向けた本格的なソフトウエア開発は初となる。
日刊工業新聞2016年10月26日
土田智憲
土田智憲 Tsuchida Tomonori かねひろ
プログラミングでも、CIツールという、プログラミングコードの点検・検証を効率化する仕組みがあります。このツールの効果として、効率化の他にも若手のエンジニアの教育も期待されています。正しいコーディングの基礎的な部分をルール化し、それを機械的に指摘されることで、正しいコーディングを習得します。社内でのプログラミングコードの規約の統一を図ることで、他の人が書いたプログラムを、初見でも理解・判断しやすくなります。長期的な視点で見ても、こういった設計品質の検証システムは、ベテラン不足に対して効力を発揮すると思います。

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