大手や海外産に負けない国産革靴 東京・墨田の町工場が自社製造にこだわる理由
ヒロカワ製靴 紳士用革靴の生産を集約
ヒロカワ製靴(東京都墨田区、廣川雅一社長)は2020年をめどに、分散している紳士用革靴の製造拠点を本社工場に集約する。本社に隣接する空き地に建屋を増設し、二つの別棟にある作業場を本社工場に移設する。中小企業投資促進税制を活用し、機械設備も一部更新する。投資総額は未定だが、20年には生産量を現在の月460足から同500足に引き上げる計画だ。
ヒロカワ製靴は工程が多く複雑なグッドイヤーウェルト製法を採用し、紳士用革靴を製造する。国内産を売りに、「スコッチグレイン」ブランドで販売している。現在、本社工場と別棟の3カ所に生産場所が分散しており、本社工場に集約することで生産性向上を図る。同社の16年8月期の売上高は26億3000万円。一連の設備投資により20年には売上高ベースで7、8%の成長を見込む。
本社工場は現在、靴底と靴の甲を縫い合わせるつり込みやすくい縫い、だし縫いなどの工程を手がけており、別棟では甲革の選別、中底・本底の裁断およびリブ加工と甲革の裁断、製甲の作業などを行っている。本社工場の増設により、高品質なモノづくり技術を保ちながら、生産効率化を進める。
設備投資とともに、数年内に静岡県御殿場市や岐阜県土岐市に出店するアウトレット4店舗の改装や什器(じゅうき)の更新なども行う。
ヒロカワ製靴は工程が多く複雑なグッドイヤーウェルト製法を採用し、紳士用革靴を製造する。国内産を売りに、「スコッチグレイン」ブランドで販売している。現在、本社工場と別棟の3カ所に生産場所が分散しており、本社工場に集約することで生産性向上を図る。同社の16年8月期の売上高は26億3000万円。一連の設備投資により20年には売上高ベースで7、8%の成長を見込む。
本社工場は現在、靴底と靴の甲を縫い合わせるつり込みやすくい縫い、だし縫いなどの工程を手がけており、別棟では甲革の選別、中底・本底の裁断およびリブ加工と甲革の裁断、製甲の作業などを行っている。本社工場の増設により、高品質なモノづくり技術を保ちながら、生産効率化を進める。
設備投資とともに、数年内に静岡県御殿場市や岐阜県土岐市に出店するアウトレット4店舗の改装や什器(じゅうき)の更新なども行う。
日刊工業新聞2016年9月14日