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自動運転で後発のスズキとソフトバンク。浜松からドライブ!

18年後半に公道での実証実験。必需品としての自動運転を目指す
自動運転で後発のスズキとソフトバンク。浜松からドライブ!

鈴木スズキ社長(左)ら

 スズキは5日、SBドライブ(東京都港区)や遠州鉄道(浜松市中区)、浜松市と4者共同で自動運転技術を活用したスマートモビリティサービスの事業化を目指す連携協定を結んだと発表した。「浜松自動運転やらまいかプロジェクト」として18年後半に公道での実証実験、21年の実用化を目指す。

 スズキが自動運転関連プロジェクトに参画するのは初めて。鈴木俊宏スズキ社長は、自社の開発状況を「(他社よりも)出遅れている」とした上で、「素晴らしい技術も生活の中で使われてこそ。小さな車に求められる新技術開発に積極的に取り組んでいきたい」と述べた。

 SBドライブはソフトバンク子会社で、主導的役割を果たす。佐治友基SBドライブ社長は「高級車の付加価値でなく、必需品としての自動運転を目指す」と語った。遠州鉄道は同地域で鉄道やバスなど公共交通事業を担う。鈴木康友浜松市長は「浜松は都市部も山間部もある国土縮図型都市。ここで成功すれば全国に波及する」と成果に期待する。
日刊工業新聞2016年9月6日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
スズキとソフトバンクという組み合わせが何か新鮮。それぞれカリスマ経営トップはいるが。ソフトバンクが東大発のベンチャーとの合弁「SBドライブ」を設立したのが今年4月。世界の大手テック企業が自動運転に力を入れているのとは対照的に、孫さんにしてはおとなしい感じがしていた。 SBドライブはすでにに福岡県北九州市や鳥取県八頭町との連携協定を締結済み。SBドライブの戦略のキーワードが「地方」と「ヒトだけでなくモノも動かす」。EC市場の拡大で物流の重要性も高まっており、LTEや5Gの移動通信を利用してどんなサービスを提供していくのか。いずれアジアなどにも目を向けている。その時、インド市場などでスズキと組むのも面白い。

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