東京ディズニーシー15歳の誕生日。「きらめく海」へ来場者は増えるか
日本のテーマパークの先頭を走る。ライバルはUSJか上海か。
東京ディズニーシー(TDS)が4日、開園15周年を迎えた。記念日を祝おうと駆けつけた多くのゲストをミッキーマウスら人気のキャラクターや15周年のフラッグを持った約70人のキャストが笑顔で出迎えた。パークでは記念セレモニーや限定プログラムが開催され、ゲストは「15歳のお誕生日」を一緒に楽しんだ。
記念セレモニーでは、ウォルト・ディズニー・パーク&リゾートプレジデントのビル・アーネスト氏、オリエンタルランドの加賀見俊夫会長、上西京一郎社長、東京ディズニーリゾート・アンバサダーの今枝李衣奈さんがミッキーマウスらとともに船に乗って登場。代表のあいさつの後、ミッキーマウスやダッフィーら人気キャラクターたちが歌とダンスで会場を盛り上げた。
最後は上西京一郎社長のかけ声とともに、大勢のゲストが15周年の合言葉「きらめく海へ!」と声をそろえると、大きな花火が上がり、会場はお祝いムード一色に包まれた。
また、小・中学生がダンスを披露する限定プログラム「ウィッシュ・キッズ・ダンサーズ」も今日からスタート。事前に応募した1日3組の子供たちがディズニー映画の曲に合わせて踊る。フィナーレではグーフィーもダンスに参加し、子供たちは15周年のテーマである”Wish”(願い)を輝かせた。
TDSは2001年9月4日開園。構想発表から13年、併設するホテルミラコスタと合わせ総工費約3350億円という巨大プロジェクトだった。パーク内ではアルコール飲料も提供され、大人も、そして夜も楽しめるテーマパークとして新規顧客の開拓にも貢献した。
日本のテーマパークの先頭を走る東京ディズニーリゾート(TDR)だが、最近は「西のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)」の人気に加え、アジアでの巨大テーマパーク開園も相次ぐ。
今年6月には中国本土で初のディズニーランドが上海でオープン。投資額は約5800億円とされ、城の高さは世界のディズニーリゾートで最も高い。2005年の香港ディズニーランド・リゾートに次ぐアジアでの開園だが、競合とみる向きは少ない。中国における認知度やディズニー人気向上のきっかけとなり、TDRへの来場が増えるとの期待もある。
特にTDSは、世界で唯一、「海」がコンセプトのディズニーテーマパーク。独自の世界観を持ったアトラクションや建物、そして水上パフォーマンスを披露するハーバーショーは高い人気を誇る。加賀見会長も記念セレモニーでTDSならではの魅力を強調し、「これからも新しい魅力をゲストに届け、世界でここだけの場所として進化させたい」と話した。
またキャストのホスピタリティあふれる対応も、東京ディズニーリゾート(TDR)ならではの魅力の一つ。ウォルト・ディズニー・パーク&リゾートプレジデントのビル・アーネスト氏も「常にゲストの期待値を超えるという目標に対し、TDRのキャストは目を見張る活躍をしている」とたたえた。
おもてなしの質を支えるのが、キャスト自身の満足度の高さだ。「キャストが笑顔でなければゲストを笑顔にはできない」という考えがベースにある。TDSで勤務する吉川文子さんは、TDS開園以来15年間「カストーディアルキャスト」としてパーク内の掃除や道案内などを担当している。「ありがとうと言ってもらえる喜びがある。これからもずっと続けたい」と話す。
吉川さんが大切にしているのはゲストとキャストの会話。地図を広げている人がいれば、すぐ話しかける。会話を増やすことで、一人で心細い思いをしているゲストもキャストとともにパークを満喫できるようになるという。
15周年の今日、ゲストからキャストに向かって「おめでとう!」と声をかける姿が多く見られた。パークへの思いとともに、キャストへの感謝を伝えるゲストも多い。キャストの思いは確実にゲストに届いているようだ。
TDS15周年記念イベント「ザ・イヤー・オブ・ウィッシュ」は来年3月17日まで開催。9月9日からはハロウィーンイベントが始まるほか、「クリスマス・ウィッシュ」「スイート・ダッフィー」などの特別イベントが予定されている。
(文・写真=千葉・曽谷絵里子)
記念セレモニーでは、ウォルト・ディズニー・パーク&リゾートプレジデントのビル・アーネスト氏、オリエンタルランドの加賀見俊夫会長、上西京一郎社長、東京ディズニーリゾート・アンバサダーの今枝李衣奈さんがミッキーマウスらとともに船に乗って登場。代表のあいさつの後、ミッキーマウスやダッフィーら人気キャラクターたちが歌とダンスで会場を盛り上げた。
最後は上西京一郎社長のかけ声とともに、大勢のゲストが15周年の合言葉「きらめく海へ!」と声をそろえると、大きな花火が上がり、会場はお祝いムード一色に包まれた。
また、小・中学生がダンスを披露する限定プログラム「ウィッシュ・キッズ・ダンサーズ」も今日からスタート。事前に応募した1日3組の子供たちがディズニー映画の曲に合わせて踊る。フィナーレではグーフィーもダンスに参加し、子供たちは15周年のテーマである”Wish”(願い)を輝かせた。
TDSは2001年9月4日開園。構想発表から13年、併設するホテルミラコスタと合わせ総工費約3350億円という巨大プロジェクトだった。パーク内ではアルコール飲料も提供され、大人も、そして夜も楽しめるテーマパークとして新規顧客の開拓にも貢献した。
日本のテーマパークの先頭を走る東京ディズニーリゾート(TDR)だが、最近は「西のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)」の人気に加え、アジアでの巨大テーマパーク開園も相次ぐ。
今年6月には中国本土で初のディズニーランドが上海でオープン。投資額は約5800億円とされ、城の高さは世界のディズニーリゾートで最も高い。2005年の香港ディズニーランド・リゾートに次ぐアジアでの開園だが、競合とみる向きは少ない。中国における認知度やディズニー人気向上のきっかけとなり、TDRへの来場が増えるとの期待もある。
特にTDSは、世界で唯一、「海」がコンセプトのディズニーテーマパーク。独自の世界観を持ったアトラクションや建物、そして水上パフォーマンスを披露するハーバーショーは高い人気を誇る。加賀見会長も記念セレモニーでTDSならではの魅力を強調し、「これからも新しい魅力をゲストに届け、世界でここだけの場所として進化させたい」と話した。
キャストが笑顔でなければゲストを笑顔にはできない
またキャストのホスピタリティあふれる対応も、東京ディズニーリゾート(TDR)ならではの魅力の一つ。ウォルト・ディズニー・パーク&リゾートプレジデントのビル・アーネスト氏も「常にゲストの期待値を超えるという目標に対し、TDRのキャストは目を見張る活躍をしている」とたたえた。
おもてなしの質を支えるのが、キャスト自身の満足度の高さだ。「キャストが笑顔でなければゲストを笑顔にはできない」という考えがベースにある。TDSで勤務する吉川文子さんは、TDS開園以来15年間「カストーディアルキャスト」としてパーク内の掃除や道案内などを担当している。「ありがとうと言ってもらえる喜びがある。これからもずっと続けたい」と話す。
吉川さんが大切にしているのはゲストとキャストの会話。地図を広げている人がいれば、すぐ話しかける。会話を増やすことで、一人で心細い思いをしているゲストもキャストとともにパークを満喫できるようになるという。
15周年の今日、ゲストからキャストに向かって「おめでとう!」と声をかける姿が多く見られた。パークへの思いとともに、キャストへの感謝を伝えるゲストも多い。キャストの思いは確実にゲストに届いているようだ。
TDS15周年記念イベント「ザ・イヤー・オブ・ウィッシュ」は来年3月17日まで開催。9月9日からはハロウィーンイベントが始まるほか、「クリスマス・ウィッシュ」「スイート・ダッフィー」などの特別イベントが予定されている。
(文・写真=千葉・曽谷絵里子)
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