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“柔らかロボ”は敏感!外装に接触検出機能を追加

三重木型製作所、詳細は「まだ秘密」
 三重木型製作所(三重県四日市市、森大介社長)は、独自開発した柔らかいロボット外装「YaWaRaKaロボD=写真」に接触検出機能を追加する。一般的な圧力センサーではない新技術を使った。人と共存するロボットが人と触れて新たな動きをしたり接触を受けて動きを止めたりできる。サービス、産業用ロボット双方に提案する。

 センサーはマイコン制御で必要な信号を検出できる。詳細は「まだ秘密」(森社長)ながら、複数のセンサーで同ロボDを使った部分を広くカバーでき外装の形状も問わないという。接触した力の強弱も判別できる。

 同社は同外装とセンシング技術を組み合わせ、「ロボットと人との共存で新たなコミュニケーションの仕組みを提案できれば」(同)としている。

 同ロボDはウレタン、ゴム系、ポリプロピレンなどを利用し、固さをニーズに応じて調整できる。特許技術により剥離や硬化、割れが起きにくく、塗装とコーティングで希望に沿った色を施せる。将来は同ロボDの売上高1億円を目指している。

記者ファシリテーターの見方


 やわらかいボティをロボットに持たせるという発想は、人と共存するなかでは必要なものだ。それにセンサーを加えて触れたかどうか分かる、という機能も当然必要だろう。こうした仕組みを生かして、安全なロボットがどんどん我々の回りに増えてくれば楽しい。
(石橋弘彰)
日刊工業新聞2016年9月2日 ロボット面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
人の近くで動くロボットは常に接触する危険にさらされています。必要不可欠な技術になりそうです。

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