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利用者見守る生活支援ロボ―富士通、IoT基盤納入

 富士通はRT.ワークス(大阪市東成区、河野誠社長、06・6975・6650)が提供する生活支援ロボット「歩行アシストカート=写真」向けに、センサー情報を管理・分析するモノのインターネット(IoT)基盤を納入した。位置情報や歩行距離などをリアルタイムに把握し、利用者の活動量の確認や異常検知などの見守りが可能。使用状況から歩行アシストカートのバッテリー状態や機器情報などを分析することで機器の故障対応などにも役立つ。

 歩行アシストカートに搭載した全地球測位システム(GPS)や6軸モーションセンサーなどから得たデータを数秒おきに配信し、IoT基盤で管理、蓄積、分析する。利用者の歩行距離や歩行速度といった日々のデータから、健康状態を把握することが可能。

 機器の傾きや転倒といった状態をリアルタイムに検知することで利用者の異変などを予測し、アラート(警告)も通知できる。利用者情報や各種要望、トラブルなどの問い合わせは富士通エフサス(川崎市中原区、高萩弘社長、044・874・6200)のサポートセンターが請け負う。
日刊工業新聞2015年05月12日 電機・電子部品・情報・通信面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
IoT、大きい話なのであまりイメージがわきにくいですが、人の目や見守りがより多く必要な介護分野には具体的に役立ちそうです。

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