今年度の建機出荷見通しを下方修正。来年度には底打ち感も
7%減1兆8469億円。国内は駆け込み需要の反動減が長引く
日本建設機械工業会(建機工)は24日、2016年度の建設機械出荷金額(補給部品を除く本体)が前年度比7%減の1兆8469億円の見込みだと発表した。同2%減とした2月の前回予測から約1100億円引き下げた。資源開発国などへの輸出が減少するとともに、国内も油圧ショベルが排ガス規制に伴う反動減の影響を受ける見通し。一方、17年度の出荷金額は前年度並みの1兆8550億円と予測し、建機市場に底打ち感が出てきそうだ。
建機工の辻本雄一会長(日立建機社長)が同日会見し、「海外は需要の回復が遅れており、国内も駆け込み需要の反動減が長引いている」と説明した。
16年度の輸出が同5%減の1兆397億円と2年連続で減少する見込み。北米が住宅建設により堅調なものの、豪州やインドネシア、中国などで需要が低迷しているのが響く。国内が同8%減の8072億円と2年ぶりに前年度を下回ると予測する。
厳しい建機市場も17年度は回復の兆しが出てくる見通しだ。輸出が同1%減の1兆330億円だが、国内は同2%増の8220億円。16年度補正予算の執行や高水準の建設投資が需要を下支えすることを見込む。
辻本会長は「油圧ショベル(の低迷)が底打ちして、回復傾向が表れてくる」との見方を示した。また工事現場の情報通信技術(ICT)化を進める国土交通省の方針について、「ICT建機の購入や技術者の育成などの課題を解決する必要がある」と述べた。
建機工の辻本雄一会長(日立建機社長)が同日会見し、「海外は需要の回復が遅れており、国内も駆け込み需要の反動減が長引いている」と説明した。
16年度の輸出が同5%減の1兆397億円と2年連続で減少する見込み。北米が住宅建設により堅調なものの、豪州やインドネシア、中国などで需要が低迷しているのが響く。国内が同8%減の8072億円と2年ぶりに前年度を下回ると予測する。
厳しい建機市場も17年度は回復の兆しが出てくる見通しだ。輸出が同1%減の1兆330億円だが、国内は同2%増の8220億円。16年度補正予算の執行や高水準の建設投資が需要を下支えすることを見込む。
辻本会長は「油圧ショベル(の低迷)が底打ちして、回復傾向が表れてくる」との見方を示した。また工事現場の情報通信技術(ICT)化を進める国土交通省の方針について、「ICT建機の購入や技術者の育成などの課題を解決する必要がある」と述べた。