ボルトにICタグ埋め込む技術が凄い!1本ずつの締め付け管理が簡単に
IROが開発、「まずは日本でIoTのインフラに、将来的は海外工場でも導入を」
IRO(千葉県松戸市、井上久仁浩社長)は、実際に締め付けるボルトにICタグを埋め込む技術を開発した。各ボルトに識別符号(ID)を付与でき、1本ずつの締め付け管理が簡単で正確にできる。現在、京都機械工具と共同で読み取り機付きのトルクレンチ「RFIDメモルク」を開発中。2017年春をめどに製品化を目指している。
IROが長年蓄積してきた金属への埋設技術と電磁波技術のノウハウを活用。ICタグを埋め込んでも強度が変わらないボルトを開発した。従来ICタグ内蔵のボルトはあったが、強度の問題から締め付けには向かなかった。
ICタグには各ボルトのIDを入れておく。締め付けた力や作業者など各ボルトの締め付け情報をデータベースにして保存し、IDを読み取って照合すれば、どのボルトにどのような作業がされたのかを把握できる。またICタグを読み取れる環境であれば、見えない部分で使われているボルトの情報も取り出せる。
開発中の読み取り機付きのトルクレンチを使えば、作業をリアルタイムで把握できる。2度締めなど作業者のケアレスミスの防止にも活用が可能だ。
井上社長は「まずは日本でIoTのインフラとして整備し、将来的には日本メーカーの海外生産工場にも導入してほしい。日本の品質を海外工場に移植する手段の一つになれば」と話している。
IROが長年蓄積してきた金属への埋設技術と電磁波技術のノウハウを活用。ICタグを埋め込んでも強度が変わらないボルトを開発した。従来ICタグ内蔵のボルトはあったが、強度の問題から締め付けには向かなかった。
ICタグには各ボルトのIDを入れておく。締め付けた力や作業者など各ボルトの締め付け情報をデータベースにして保存し、IDを読み取って照合すれば、どのボルトにどのような作業がされたのかを把握できる。またICタグを読み取れる環境であれば、見えない部分で使われているボルトの情報も取り出せる。
開発中の読み取り機付きのトルクレンチを使えば、作業をリアルタイムで把握できる。2度締めなど作業者のケアレスミスの防止にも活用が可能だ。
井上社長は「まずは日本でIoTのインフラとして整備し、将来的には日本メーカーの海外生産工場にも導入してほしい。日本の品質を海外工場に移植する手段の一つになれば」と話している。
日刊工業新聞2016年8月23日