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祝・男子リレー、銀メダル!東京へとつながる“チーム日本”の輝き

文=長友啓典 素晴らしいトップアスリート達、今までと違う雰囲気が漂う
 このところ寝不足が続いている。後期高齢者の常として早朝の目覚めはルーティンとして定着しているところだが、日本の裏側、リオデジャネイロからの連日連夜の報道がなんとも胸騒ぎを誘発してくれる。だから四六時中待機を余儀なくされるのだ。

 「リオ五輪」の話である。福原愛、石川佳純、伊藤美誠の三人娘が一生懸命汗水垂らしての頑張りには頭が下がる。ついつい寝るのを忘れてしまう。大人になった愛ちゃん、りんとした女性となった佳純ちゃん、かれんな少女の美誠ちゃん、この三人の活躍が日本国中の応援団に元気を伝えてくれている。

 内村航平、白井健三、加藤凌平、山室光史、田中佑典の体操もしかりだ。着地に失敗したと言えば眠気が覚め、満点に近い成績ならこちらまで脇の下に汗がジワーッと出てくる。目が離せない。

 我が桜軍団にこのところいつも上位に位置している柔道は、日本のお家芸だ。ボクたちの中学校では必須科目だった(小学校の頃、柔道、剣道は米国から禁止されていた)。なので、多少身体が覚えているものだから寝技に入ろうものなら30秒の一本技まで息を止めて見ている始末だ。

 水泳の頑張り、ラグビーにサッカーにとなれば、ほんと寝ている暇がない。ラグビーはあのワールドカップの劇的一夜を思い出させる闘いが進んだ。

 テニスの錦織圭選手の場合は、ことの外のものがあった。ここ数年の彼の躍進はいろいろ取り沙汰されているのでご存じの方は多いはずだ。なんと、なんといつも世界での闘いでは決勝戦で痛い目にあっているジョコビッチ選手が今回の五輪では一回戦敗退となった。

 さて、金メダル奪取には絶好のチャンスとばかりマスコミが騒ぐもんだから、なお一層オチオチ寝ていられない。準々決勝の「モンフィス」戦では、ベッドに入り眠る体勢に入っていたら、それどころじゃない逆転に次ぐ逆転だ。胸なで下ろす快感だった。

 バスケットボールの女子もあった。陸上にシンクロナイズドスイミング、レスリングにマラソンと、そしてまたまた眠れない夜が続きそうだ。

 素晴らしいトップアスリート達が出そろった。なにか今までと違う雰囲気が漂っている。一様に言えることはメダリストたちが「これを機会に日本中の子供たちが僕たちのやっていることに憧れて後継者となってくれることを望んでいる」というメッセージに感心した。東京五輪が楽しみだ。
長友啓典(ながとも・けいすけ)39年(昭14)大阪生まれ。アササン(朝の散歩)を日課にするアートディレクター。デザイン会社K2代表、季刊「クリネタ」編集長
日刊工業新聞2016年8月19日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
いやぁ~、男子400メートルリレーはしびれた!個々では飛び抜けてはいなが、まさにバトン渡しに象徴されるチームプレーは日本の強さの象徴。もちろん個人が輝くことは素晴らしいが、日本人のチームプレー、相手を思いやる気持ちは世界に誇れる。それが団体やペアの強さに表れている。今回のリオでも体操の内村選手や、卓球の女子3人娘も団体でメダルが欲しいとずっと話してきた。バドミントンのタカマツペアも、お互い「松友、先輩と組まなかったらこの場にいなかったし、ペアの楽しさも分からなかった」と話している。レスリングも個人競技だが、吉田選手が負けた時、育ててもらった後輩たちが号泣していた。このニッポンの良さを失わず「東京」へ!

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