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下町ボブスレー「若手の力で明るい町工場に」

プロジェクトの広報担当者に聞く
下町ボブスレー「若手の力で明るい町工場に」

ナイトペイジャー・横田社長と数社で開発を進める「Nバイク」

 ナイトペイジャーの横田信一郎社長は下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会の広報担当で、知名度向上に尽力する。同プロジェクトは、大田区産業振興協会の職員が横田社長にボブスレーの製造を提案し、初代委員長である細貝淳一マテリアル社長を巻き込んだことから始まった。きっかけとなった人物にプロジェクトへの思いを聞いた。

 ―初めて話を聞いた時どう思いましたか。
 「正直、ボブスレーと言われてもピンとこなかった。そんなプロジェクトがここまで大きくなったのは感慨深い。お金を積んでもできない経験を楽しんでいる」

 ―参加を決めた理由は。
 「“後継者不足”など、世間が町工場に抱きがちな暗いイメージを払拭(ふっしょく)したかった。確かに暗い部分もあるが、前のめりに突き進む若手経営者が多いのも事実。モノができればイメージを覆せると思った」

 ―広報担当としてアピールしたい点は。
 「アイデアを形にできる大田区の“地域力”だ。各企業はいいモノをかけあわせるだけでは、いいモノはできないことを知っている。技術力だけでなく、調整力の高さも知ってもらいたい」

 ―2018年の平昌冬季五輪以降に取り組みたいことは。
 「下町ボブスレーのように地域でアイデアを形にする事例を積み上げたい。インターネットの発達で、作ったモノは世界中に販売することができる。区外からもアイデアを持ち込んでもらい、形にしていきたい」

アイデア乗り物「Nバイク」開発


 ナイトペイジャーは自動車チューニングパーツの企画、設計、製造、販売を手がけている。汎用スイッチを内蔵し、エンジンスターターなどとして使える「ミサイルシフトノブ」など製品は多岐にわたる。ラインアップは50種類以上。画期的なアイデア製品を生み出し続けている。

 近年では下町ボブスレーの協力企業数社とともに、ペダルを踏み込んで進み、自転車よりも楽な動きで進める乗り物「Nバイク」の開発に挑む。現在2号機の設計が完了しており、製造に向け準備を始めている。

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日刊工業新聞2016年7月13日 中小企業・地域経済面
斉藤陽一
斉藤陽一 Saito Yoichi 編集局第一産業部 デスク
横田社長のもう一つの顔はDJ。6月17日のニュースイッチでも取り上げていますので、そちらも併せてご覧ください。

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