東レ、環境配慮の人工皮革をトヨタ車に供給

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 東レはスエード調人工皮革「ウルトラスエード」が、トヨタ自動車のスポーツハッチバック車「オーリス 120T」のシートとコンソールボックスに採用(写真)された。同人工皮革がトヨタの国内生産の標準仕様車に採用されるのは初めて。滑らかな手触りによる上質な素材感や、リサイクルポリエステルを使用し、環境に配慮した素材である点などが評価された。

日刊工業新聞2015年05月06日 素材・ヘルスケア・環境面

COMMENT

峯岸研一
フリーランス

 東レの人工皮革はこれまでに「レクサス」など欧米や日本の中高級車に採用されているが、国産の標準仕様車に採用されたのは初めてだ。   人工皮革といえば、2000年頃までは日本の合繊メーカーが圧倒的なシエアを占めていた。しかし、今では韓国や中国品の伸長によりシエアは10%程度に留まり、価格を含めて厳しい競争に晒されている。そのために東レ、旭化成、クラレ、帝人など日系人工皮革製造メーカーは、「量」から「質」への構造改革の一環として、生産性の向上や環境に配慮した製品など差別化品を開発・訴求することに力を注いでいる。  今回のスペックインは、こうした構造改革の成果でもあり、自動車内装材で根強い需要を維持 している「皮革」の一アイテムとして人工皮革が浸透して行けるかを見守りたい。そのためには、さらなる生産性向上によるコストダウンが不可欠になるのは言うまでもない。

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