英航空ショー開幕、ボーイングは長期需要予測を4%引き上げ
MRJは欧州企業から初の受注獲得へ。総数は447機に
【英ファンボロー=戸村智幸】世界最大規模の航空宇宙産業展「ファンボロー国際航空ショー」が11日、英ロンドン郊外のファンボロー空港で開幕した。同規模の「パリ国際航空ショー」との隔年開催で、米ボーイングなどの航空機大手や、国産小型ジェット旅客機「MRJ」を開発する三菱航空機(愛知県豊山町)が出展し、航空会社との商談に臨む。
会期中は航空機大手による大型受注が発表されるほか、最新機の飛行展示などのイベントが実施される。日本企業では、日本航空宇宙工業会(SJAC)に加盟する大手9社が出展するほか、石川県と広島県の中小企業がそれぞれ県の組織と共同出展する。商談者向け期間は11―14日。16―17日は一般来場者向けとなる。
(ボーイングの次世代小型旅客機「737MAX」=手前から2番目)
【英ファンボロー=戸村智幸】米ボーイングは11日、今後20年間(2016―35年)の民間航空機の新型機需要が15―34年予測を4・1%上回る3万9620機になるとの見通しを発表した。金額ベースでは同5・4%増の5兆9000億ドル(約600兆円)を見込む。格安航空会社(LCC)と新興国の航空会社向けに単通路機(座席数90―230)の需要が引き続き伸びることが寄与する。
同日開幕した航空宇宙産業展「ファンボロー国際航空ショー」で発表した。
ランディ・ティンゼス民間航空機部門マーケティング担当バイスプレジデントは「中国などアジアの航空機輸送量は20年間で(年平均)6%増える」とアジア地域が民間航空機市場をけん引するとの見方を示した。
需要全体のうち、単通路機は2万8140機と7割を占める。地域別では中国を含むアジア太平洋地域が1万5130機と最多となっている。
会期中は航空機大手による大型受注が発表されるほか、最新機の飛行展示などのイベントが実施される。日本企業では、日本航空宇宙工業会(SJAC)に加盟する大手9社が出展するほか、石川県と広島県の中小企業がそれぞれ県の組織と共同出展する。商談者向け期間は11―14日。16―17日は一般来場者向けとなる。
(ボーイングの次世代小型旅客機「737MAX」=手前から2番目)
今後20年で民間航空機需要600兆円
【英ファンボロー=戸村智幸】米ボーイングは11日、今後20年間(2016―35年)の民間航空機の新型機需要が15―34年予測を4・1%上回る3万9620機になるとの見通しを発表した。金額ベースでは同5・4%増の5兆9000億ドル(約600兆円)を見込む。格安航空会社(LCC)と新興国の航空会社向けに単通路機(座席数90―230)の需要が引き続き伸びることが寄与する。
同日開幕した航空宇宙産業展「ファンボロー国際航空ショー」で発表した。
ランディ・ティンゼス民間航空機部門マーケティング担当バイスプレジデントは「中国などアジアの航空機輸送量は20年間で(年平均)6%増える」とアジア地域が民間航空機市場をけん引するとの見方を示した。
需要全体のうち、単通路機は2万8140機と7割を占める。地域別では中国を含むアジア太平洋地域が1万5130機と最多となっている。
日刊工業新聞 2016年7月12日