交通規制がなくなる?阪神高速が高架の鋼床版を下面補強する技術
分岐部や合流部を中心に導入へ
阪神高速道路は、高架道路で使用している鋼床版の補強工事を高架下から行う「下面補強技術」の確立に取り組む。従来の鋼繊維コンクリート(SFRC)による上面補強と比べ、交通規制や通行止めの必要がないのが特徴。作業の標準化による機械化を実現し、大規模修繕工事を効率化する。2016年度中にも同技術の確立を目指す。
疲労損傷した鋼床版の修繕は、SFRCを接着して剛性を高め、荷重に耐えられるようにする上面補強を行ってきた。舗装をめくるため交通規制が必要で、分岐部や合流部などでは通行止めも発生する。また、天候に左右されやすく、計画的な施工が難しいのも課題となっている。
阪神高速道路はこれらの課題解決のため、下面補強の技術確立を推し進める。鋼床版Uリブの古い溶接部分を切断して当て板とボルトで補強する工法と、Uリブ部分に軽量モルタルを充填して補強する2種類の工法を開発した。下面補強では足場の設置や、狭い場所で煩雑な施工工程が発生するのが課題。時間と費用がともにかかるため、機械化で作業時間短縮を実現して本格導入を目指す。
疲労損傷した鋼床版の修繕は、SFRCを接着して剛性を高め、荷重に耐えられるようにする上面補強を行ってきた。舗装をめくるため交通規制が必要で、分岐部や合流部などでは通行止めも発生する。また、天候に左右されやすく、計画的な施工が難しいのも課題となっている。
阪神高速道路はこれらの課題解決のため、下面補強の技術確立を推し進める。鋼床版Uリブの古い溶接部分を切断して当て板とボルトで補強する工法と、Uリブ部分に軽量モルタルを充填して補強する2種類の工法を開発した。下面補強では足場の設置や、狭い場所で煩雑な施工工程が発生するのが課題。時間と費用がともにかかるため、機械化で作業時間短縮を実現して本格導入を目指す。
日刊工業新聞2016年7月11日