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東レ・メディカル、リンパ浮腫圧迫治療用の弾性ストッキング

東レ・メディカル、リンパ浮腫圧迫治療用の弾性ストッキング

光沢を抑えた「ココフィー プラス」(右)

 東レ・メディカル(東京都中央区、田辺信幸社長、03・6262・3800)は4日、リンパ浮腫の圧迫治療に使う医療用弾性ストッキング「ココフィー プラス」を15日に発売すると発表した。東レ・オペロンテックス(同)が開発した人の肌色に近いポリウレタン弾性繊維「ライクラT―906Hファイバー」を使い、過度な光沢感を抑え、外出時に違和感のない自然な風合いを実現した。

 2種類の圧迫力に対応し、7サイズを展開。価格はパンティーストッキングが2万1300円(消費税抜き)を想定。初年度に1万着の販売を目指す。

 日本のリンパ浮腫の圧迫治療用弾性ストッキングの市場規模は約8億円。このうちドイツ製など海外製品が80―90%を占める。同社は日本人の体形に合わせたサイズ展開や製品の通気性などを訴求し、3―4年でシェア30%の獲得につなげる。
日刊工業新聞2016年7月5日素材面
村上毅
村上毅 Murakami Tsuyoshi 編集局ニュースセンター デスク
「足は第2の心臓」と呼ばれるそうだ。体全体に血の巡りをよくするため、“ポンプ”の役割として足の筋力が求められている。リンパ浮腫は乳がんの治療後にリンパ液が組織内に蓄積することで、むくみや痛み、だるさなどの症状を引き起こす。日本人にあった製品の開発で病気の予後の改善が期待できる。

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