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イオンファンタジーがアジアで知育を重視した室内遊戯施設

「ファンペッカ」を今後3年間で20店舗規模に
イオンファンタジーがアジアで知育を重視した室内遊戯施設

北京に出店した室内遊園地「モーリーファンタジー」

 イオンファンタジーは新業態の室内遊戯施設「ファンペッカ」を、今後3年間で20店舗規模に増やす。現在は中国の北京と武漢で計2店舗を運営している。中間所得層や子どもの増加が見込める中国や東南アジアを中心に推し進め、日本国内でも2018年2月期を目標としている。また、室内遊園地「モーリーファンタジー」など、ファンペッカ以外の海外出店も加速する。知育に役立つ点や安全性を訴求し、差別化する。

 フィンランドの教育や文化を遊びに取り入れたファンペッカの出店を、15年4月に始めた。大規模なアスレチック設備などを設け、ワークショップも開いている。17年2月期は中国に5店舗、マレーシアとタイに各1店舗を出す計画だ。

 モーリーファンタジーなど6店舗を展開しているベトナムでは、現在はフランチャイズ形式で出店しているが、出店数の拡大や店舗運営方法の切り替えを検討している。調査を目的に3月には駐在員事務所を設けており、現地法人も置く予定だ。

 中国では一人っ子政策の撤廃で、子どもへの消費がさらに活発になると見る。代金前払いカード(プリペイドカード)と連動したアプリケーション(応用ソフト)の会員数が4月末時点で29万人と、好調な点も生かす。同アプリを用いた電子商取引(EC)やアニメーション動画配信などを検討し、顧客を囲い込む。

 イオンファンタジーは中国と東南アジア6カ国で、5月末時点で計307店舗の施設を運営している。16年2月期からは年間100店舗に、海外での出店ペースを上げている。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
中国を含め20億人ともいわれるアジアの中間層。上海ディズニーの開業がどう受け入れられるか見物だが、これから競争が激しくなる。各国で日本の施設の魅力が伝われば、インバウンドにもつながる。

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