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椅子から立ち上がるだけで運動機能をチェック タニタの簡易測定器

 タニタ(東京都板橋区、谷田千里社長、03・3968・2111)は、運動機能を誰でも簡単に計測できる分析装置「zaRitz(ザリッツ)BM―220=写真」を発売した。椅子に座った状態で装置に脚を置き、そのまま立ち上がるだけで、脚の筋肉と体のバランスを計測できる。消費税抜きの本体価格は50万円。高齢者福祉施設や医療機関、運動教室などに年100台を販売する計画だ。

 計測は立ち上がり時のパワー、スピード、バランスの3項目で評価する。これまで運動機能の測定は、握力、歩行、片足立ちテストといった体力測定が一般的だったが、時間やスペースの確保が課題だった。運動機能を容易に定量化できるため、転倒や要介護の予防につなげられる。

 科学技術振興機構(JST)の公募型研究開発プログラムの一環で筑波大学と共同で研究開発した。
日刊工業新聞2016年6月14日ヘルスケア面
村上毅
村上毅 Murakami Tsuyoshi 編集局ニュースセンター デスク
最近「ロコモティブシンドローム」という言葉をよく見かけるようになった。運動機能の低下により介護が必要になるということだが、ロコモ対策には特に脚の筋肉を維持することが重要だそうだ。健康寿命を延ばしていくためにも日々のチェック、運動は欠かせない。自分自身への反省も含めて。

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