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MRJ、年内に全試験機初飛行へ

 三菱航空機(愛知県豊山町)は31日、国産小型ジェット旅客機「MRJ」の試験2号機(写真)を初飛行させた。愛知県営名古屋空港を10時04分ごろ離陸し、約2時間飛行。今秋から米国での飛行も計画し、2018年半ばの量産初号機引き渡しを目指す。

 2号機は胴体に赤色を基調とするラインを施した。同空港を離陸後、1号機の初飛行時と同様に太平洋まで飛行し、上昇・下降や旋回などの基本的な飛行特性を確認した。

 同社は15年12月に公表した最新の開発計画で2号機初飛行を16年4―6月としており、ほぼ予定通りに試験が進んでいる。今後は1―2カ月おきに3、4号機が初飛行し、年内には5号機を含む全試験機が初飛行する予定。

 MRJは15年11月に試験1号機が初飛行した。夏には1号機を米ワシントン州の飛行試験拠点に移す計画だ。
日刊工業新聞2016年6月1日付 機械・航空機面記事 
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
初号機の初飛行から約半年。昨日、2号機が初飛行しました。残りの試験機の初飛行時期について、報道によってバラツキがありますが、今のところすべて年内に飛ばす計画のようです。このうち4機を持ち込む米国での試験を効率的にできるかが、大変重要になってきます。

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